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ガクチカの素材は「困りごと」の側にあります|28卒向けの棚卸しと型

困りごとから逆算してガクチカの素材を出す手順を解説する記事のアイキャッチ画像

「学生時代に力を入れたこと(400字以内)」という欄を開いたまま、10分が過ぎています。サークルでは役職につかず、アルバイトは週2回、ゼミも普通に出ていただけ。9月以降に届く28卒の相談で、いちばん多いのがこの止まり方です。

この記事は、読み終えたときに400字のガクチカ1本と、深掘りに声で答えた録音が手元に残るように組みました。作業は3日に分けて、合計で2時間ほどです。最初の1時間半は紙とペンだけで進めます。

先に、この記事が採らない立場を書いておきます。例文の穴埋めは扱いません。他人の文型に自分の経験を流し込むと、面接の2問目で答えが出なくなります。

この記事の結論

読まれているのは成果の大きさではなく、困りごとをどう見立てて動いたかです。

素材は「誰が何に困っていたか」から逆算すると出ます。実績から探すと止まります。

書けたかどうかの判定は、文章の出来ではなく深掘りに声で答えられるかで決めます。

設問が聞いているのは成果ではなく進め方です

「学生時代に力を入れたこと」という設問名は、力の量を測っているように読めます。ただ、読み手が400字から取り出そうとしているのは量ではありません。ひとつの物事に取り組むとき、この人はどの順番で手を動かすのか、という点です。

そう考えると、成果が小さくても文章が成立する理由が分かります。成立しないのは、進め方が書かれていない文章です。「熱意を持って取り組みました」「仲間と協力しました」だけの記述は、成果が大きくても読んだあとに何も残りません。

進め方が書かれている文章には、共通の形があります。何かに困っていた人がいて、書き手が原因を自分なりに見立てて、手を打って、外して、直している。この並びが見えたときに、読み手は入社後の動き方に見当をつけられます。

設問文が変わっても中身は同じです

「学生時代に最も打ち込んだこと」「主体的に取り組んだ経験」「困難を乗り越えた経験」。設問文は会社ごとに揺れますが、聞かれているのは進め方です。設問文が変わるたびに新しい話を探す必要はありません。同じ素材の1文目を、設問の言葉に合わせて言い換えれば足ります。

自己PRとの違いも、ここで整理しておくと後が楽になります。自己PRは、別の場面でも同じ動き方ができるという横の広がりを見せる欄です。ガクチカは、ひとつの取り組みを縦にどこまで進めたかを見せる欄です。

だから同じアルバイトの話を両方に使っても、重なった印象にはなりません。自己PRの側では場面をまたいで共通する動き方を前に出し、ガクチカの側では1つの場面での試行の履歴を前に出します。素材は共有して、切り口だけ変えてください。

ガクチカには、自己PRにはない事情がもうひとつあります。面接でほぼ確実に掘られる、という事情です。10分前後の質問に耐えられるかどうかまでが同じ選考なので、「書けた」の判定を文章の出来だけで下すと危ういです。

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相談の場では、よく書けた400字を持ってきた人が最初の3問で止まることがあります。止まる原因はだいたい同じで、自分の見立ての根拠を1つも持っていないことです。根拠は、記録を開けば思い出せます。

「普通の経験しかない」が思い込みになる仕組み

「書けるものが何もない」という言い方を、この時期はほぼ毎日聞きます。中身を聞いていくと、経験が足りないのではなく、探し方が同じ形で詰まっています。詰まり方は大きく2つに分かれます。

前提として、「普通」という自己評価はだいたい比較から生まれています。比較の相手は、選考に通った人が後から整えて公開した文章です。整えた文章と、まだ言葉になっていない自分の記憶を並べているので、勝てないのは当たり前です。

比べる相手を変えてください。相手にするのは、同じ設問を前にして同じように手が止まっている人です。その人と自分の差は、経験の量ではなく、紙に書き出したかどうかだけです。

結果から探すと、入口がふさがります

ひとつ目は、書きはじめる場所です。「何を達成したか」から考えると、達成の実感がない人は1行目で止まります。達成していないのは事実なので、記憶をいくら探しても出てきません。

そこで順番を変えます。「誰がどんなことに困っていたか」から書きはじめると、手が止まりません。困っていた場面は、成果が出なかった話のなかにも残っているからです。

就活サイトの合格例を読んだ直後は、この切り替えがとくに効きます。並んでいるのは結果の大きい話ばかりなので、同じ探し方を続けているかぎり、自分の記憶は勝てません。

ガクチカを結果からではなく困りごとから逆算して組み立てる手順の図解
図1:上が詰まる順番、下が逆算の順番です。評価されるのは①から②に移るところで、ここは経験の派手さと関係がありません。

肩書は、情報としてほとんど空です

ふたつ目は、肩書や規模で差をつけようとすることです。副代表だった、部員が50人いた、という情報は背景の説明でしかありません。それでも、下書きを見せてもらうと字数の3割が背景に使われています。

同じ肩書を書いてくる学生は、毎年かなりの数になります。ですから肩書の欄で差がつくことはほとんどありません。差がつくのは、その立場で何をどう決めたかという部分だけです。

この事情は、落ち込むためではなく安心するために使ってください。肩書で勝てないのは全員同じです。肩書がない人は最初から中身で書くしかないので、かえって早く形になります。

もうひとつ、よく見かける詰まり方があります。バイトとサークルとゼミを1本に詰め込むことです。全部入れるとそれぞれが2行になり、どれも掘れない文章になります。

ガクチカは1本につき、場面をひとつに絞ってください。足りないように見えても、深く掘れる1本のほうが面接では持ちます。

就活生のイラスト 相談でよく聞く声

「30人規模のサークルで会計を担当していて」まで書いたところで、残りが300字しかありませんでした。背景に字数を使いすぎていたと気づいて、そこは1文に削りました。

困りごとから逆算して素材を出す

ここから手を動かします。紙を1枚用意して、横線を3本引いて4段にしてください。上から「困っていた人」「自分の見立て」「打った手」「変わったこと」です。

図1の下半分が、この紙の形です。作業は5つに分かれていて、合計で1時間半ほどです。

ここではパソコンを開かないでください。素材を出す作業と文章を整える作業を同時にやると、どちらも進まなくなります。

1段目に「困っていた人」を3人書き出す今日・20分

主語を自分にしないのがコツです。「私が大変だったこと」ではなく「誰が困っていたか」を探してください。店長がため息をついていた場面、後輩が毎回同じ質問をしてきた場面、教員が同じ指摘を繰り返していた場面から拾えます。

書き方は、役割と人数をセットにします。「お客様が」ではなく「常連の年配の方3人が」、「メンバーが」ではなく「2年目の後輩2人が」と書きます。ここが具体になると、下の段も自然に具体になります。

3人のうち、自分が何かした相手に印を付ける今日・10分

見ていただけの相手は、ここで外します。残るのは、自分から声をかけた、事情を聞いた、何かを作って渡した相手です。印が1つも付かないときは、人を6人まで増やしてからもう一度見てください。

印が付いた行には、待ち時間や回数のような数をひとつ添えます。「昼の12時台だけ15分待ちが続いていた」という粒で足ります。数が思い出せない行は、本命の候補からは外しておきます。

2段目に「原因はこうだと考えた」を1文書く今日・15分

ここが評価の集まる段です。そして、見立てが外れていた話のほうが強くなるので、正解を書こうとしないでください。

「後輩が同じミスをするのは、やる気の問題ではなく手順書の置き場所を知らないからだと考えた」。この粒で足ります。1文書けたら、その横に「なぜそう考えたか」を10字ほど添えておきます。

3段目に、やったことを時系列で3つ並べる明日・30分

1つではなく3つにしてください。「1回目にこうした」「効かなかったので2回目にこう変えた」「3回目でこうなった」。3つ並ぶと、試した回数が説明なしで伝わります。

3つ書けないときは、経験が足りないのではなく思い出せていないことが多いです。開く先はこの節のあとに並べました。

4段目に、誰の行動がどう変わったかを書く明日・15分

この段に入れるのは、売上や順位ではなく周りの人の動きです。「後輩が聞いてこなくなった」「教室長が同じ用紙を他の担当にも配った」のように書きます。だれが何をしたか、まで書くのが条件です。

ありがとうと言われた、という内容だけでは弱くなります。相手が翌週も同じやり方を続けていた、別の人がそれを使いはじめた、というところまで書いてください。そこまで書けると、成果の裏づけが自分の記憶の外に出ます。

思い出せないときに開くもの

記憶をたどるより、記録を開くほうが速いです。当時のトーク履歴、スマホの写真フォルダ、講義のノート、シフト表、提出物の更新日。日付が残っているものを開くと、その間に自分が何をしていたかが出てきます。

それでも2段目が空のままなら、問いを変えてください。「当時いちばん時間を取られていた作業は何か」に置き換えます。時間を取られた作業には、たいてい理由の見立てが付いているので、無駄だと感じた理由を書けばそれが2段目になります。

空きやすいのは2段目です

相談で紙を見せてもらうと、1段目と3段目は埋まっているのに2段目だけが空という形がよく出てきます。困ったことと、やったことは覚えているのに、その間の判断が省かれている状態です。省かれるのは、当時の自分にとって当たり前だったからです。

ここは「なぜその手を選んだのか」を自分に1回だけ問い直せば埋まります。他の手も選べたのに、それを選んだ理由が2段目です。理由が思い出せない場合は、選ばなかった手を先に書いてから、その横に選ばなかった理由を書いてください。

紙の4段が埋まったかどうか0 / 5 完了

5つそろった行が1本あれば、文章にする準備は終わりです。そろわない行は、この段階では横に置いてください。惜しく見えても、そこは面接の途中で行き止まりになります。

深掘りに耐えるかどうかを先に確かめる

紙が埋まったら、文章にする前に耐久テストをします。順番を先にする理由は単純で、素材が足りないまま書くと書き直しが2回になるからです。

面接で掘られる方向は、だいたい5つに決まっています。5つの代表質問に声で答えられれば、その素材は400字でも600字でも持ちます。

掘られる5つの方向

①事実の確認は、人数や期間の裏取りです。「担当は何人でしたか」「どのくらいの期間ですか」。ここで詰まると、話を作ったのではという疑いが残ります。

②見立ての理由は、2段目に書いた1文への質問です。「なぜやる気の問題ではないと思ったのですか」。根拠をひとつ出せれば通ります。

③検討した他の案は、選ばなかった手の話です。「他の方法は考えましたか」「なぜその方法にしたのですか」。ここは1つ用意しておけば足ります。

④役割の切り分けは、どこまでが自分かという確認です。「それは誰が決めたのですか」「他のメンバーは何をしましたか」。主語が「私たち」の文があると、ここで崩れます。

⑤再現性は、次に同じ場面が来たときの話です。「もう一度やるならどこを変えますか」「今も続けていますか」。600字版に足す内容が、そのまま答えになります。

答えられない質問が出たときの扱い

5方向の代表質問を、録音しながら声で答えてみてください。時間は10分で足ります。詰まった質問には印を付けて、その場では考え込まないでください。

答えられない質問が2つか3つ出るのは、普通のことです。足りないのは能力ではなく事実なので、記録を開いて埋めれば終わります。埋めたあとにもう一度録音すると、言い方まで整います。

質問の数を増やしたいときは、生成AIに作らせる手もあります。条件は、文章そのものを書かせないことです。質問を増やす用途に限れば、20問ほどはすぐ出てきます。

深掘り耐久テスト(6項目)0 / 6 完了

この2つが埋まらないうちは、書き始めても戻ってきます

見立ての根拠がない(=だれの話としても成立してしまいます)

効かなかった手がない(=深掘りの2問目で止まります)

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深掘りの5方向を、人と1回だけ通してみる

録音では自分の言い方の癖は拾えますが、答えの薄いところは自分で気づきにくい部分です。就活ノートでは、紙を画面共有しながら5方向の質問を順に出して、詰まった場所をその場で共有するオンライン相談を無料で受け付けています。

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※オンライン実施・費用はかかりません。相談だけで終わって構いません。日程は希望を伺って調整します。

ビフォー・アフターで見る書き直し

ここからは、実際の書き直しを1本通しで見ます。素材は個別指導塾のアルバイトで、成果は数字になっていません。よくある下書きから、紙の4段を入れ直すだけでどう変わるかを追ってください。

同じ経験で書き直す

先に、ありがちな400字を置きます。読みながら、4段のどれが入っていないかを探してみてください。

ビフォー(提出前の下書き・約400字)

私が学生時代に力を入れたことは、個別指導塾でのアルバイトです。私が勤務していた教室は駅前にあり、小学生から高校生までが通う地域密着型の塾です。私は約2年間、主に中学生の指導を担当してきました。担当していた生徒の中には宿題をやってこない生徒もおり、学習習慣の定着が課題だと感じていました。そこで私は、生徒一人ひとりと向き合い、モチベーションが上がるような声かけを心がけました。また、保護者の方とも連携し、家庭で学習しやすい環境づくりをサポートしました。加えて、他の講師の方にも相談し、指導方法についてアドバイスをいただきながら改善に努めました。その結果、宿題の提出率は向上し、生徒の成績も上がりました。生徒本人からも感謝の言葉をいただき、大きなやりがいを感じました。この経験を通じて、私は相手の立場に立って考えることの大切さと、粘り強く取り組む姿勢の大切さを学びました。

アフター(同じ経験・約400字)

個別指導塾で中学2年生3人を担当し、そのうち2人が2か月続けて宿題を出してきませんでした。やる気の問題だと思っていましたが、本人に聞くと「どこから手をつければいいか分からない」と返ってきました。毎回出していた残る1人の宿題と見比べると、違いは量ではなく1問目の長さでした。原因は最初の1問が決まっていないことだと考えました。そこで宿題の先頭に「まずこの1問」と印を付ける形に変えました。1回目は印を3つ付けてしまい、また白紙で戻ってきました。2回目から印を1つに絞り、解けなければ空欄のまま持ってくるよう伝えました。解けなかった箇所は授業の最初の5分で一緒に解き、その場で次の1問を決めました。3週目には2人とも毎回持ってくるようになり、教室長がこの印の付け方を他の講師の担当分にも広げました。相手が止まっている場所を推測せず、本人に聞いてから手を打つ順番を今も守っています。

→ 入れ替えたのは表現ではなく情報です。アフターには、数(3人・2人・2か月・3週目)、自分の見立て(最初の1問が決まっていない)、効かなかった1手(印を3つ付けた)、他人の行動の変化(教室長が他の担当にも広げた)が入っています。ビフォーにはこの4つが1つも入っていません。

やったことは、紙の4段を上から順に流し込んだだけです。新しい事実は1つも足していません。ビフォーにあった「モチベーションが上がる声かけ」は、何をしたのかが分からないので落としました。

アフターの文のうち、3段目にあたる部分が半分を占めていることにも注目してください。伸ばす場所はここだけです。塾の規模や勤務の曜日を削って空いた字数を、すべて手を打つ過程に回しています。

深掘りへの答え方も変わります

書き直すと、面接での答えまで変わります。同じ質問に対する2つの答えを並べます。

崩れる答え方

面接官:なぜやる気の問題ではないと思ったのですか。
回答:生徒との信頼関係ができていたので、話していてなんとなく分かりました。

続く答え方

面接官:なぜやる気の問題ではないと思ったのですか。
回答:3週分の宿題を見返したら、どの回も1問目だけ手が付いていました。そこで本人に聞いたら、1問目が長い文章問題で読む気が起きないと言われました。

→ 差は記憶力ではありません。上の答えには根拠がないので、面接官が次の質問を作れません。下の答えは「見返した」「聞いた」という2つの行動が根拠なので、「他の生徒でも同じでしたか」と続けられます。会話が続く答えが、次の選考に進みます。

背景説明に使える字数の上限

状況の説明は、指定字数の1割までに収めてください。400字なら40字です。アフターの1文目は44字で、そこに背景と困りごとが同時に入っています。塾の規模や授業の曜日は、聞かれたときに答えれば足ります。

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書き終えたら、3段目にあたる部分だけを声に出して読んでください。「だれに」「何を」「どうした」が全部言えていれば通ります。主語が「私たち」の文が1つでもあれば、そこは自分がやったことに書き換えてください。

字数を変えるときにどこを削るか

設問の字数は会社ごとに変わります。そのたびに書き直すと続かないので、削る順番と足す中身を先に決めておきます。動かすのは3段目だけで、1段目と4段目の長さは最後まで変えません。

200字:削る順番を先に決めておく

200字では、時系列の3つを全部は入れられません。落とすのは、効かなかった1手と、最後の行動のルールです。残すのは、数の入った困りごと、見立て、打った手を1つ、他人の変化の4つです。

個別指導塾で中学2年生2人が、2か月続けて宿題を出しませんでした。本人に聞き、毎回出している1人の宿題と見比べると、違いは量ではなく1問目の長さでした。原因は最初の1問が決まっていないことだと考え、宿題の先頭に「まずこの1問」と印を1つ付けて、解けなければ空欄のまま持ってくるよう伝えました。3週目から2人とも毎回持ってくるようになり、教室長が他の講師の担当分にも同じ形を広げました。(約190字)

400字:外した一手を残す

400字がいちばん多い指定です。200字の形に、本人に聞いた過程と、1回目に外した手を戻します。前の章のアフターがこの形です。

失敗を書くと字数が増えるのに評価が上がる、数少ない場所なので、ここは削らないでください。逆に400字でやりがちなのは、塾やサークルの説明を3文に伸ばすことです。「週3回勤務で、小学生から高校生までが通っています」という文は、消しても中身が減りません。

600字:いま同じ場面が来たらどうするかを足す

600字で同じ話を薄く伸ばすと、読めば分かります。代わりに、深掘りの5方向目にあたる内容を90字ほど足してください。

いま同じ場面が来たら、印を付ける前に保護者にも1回確認します。宿題を家のどの時間に置いているかを知らないまま設計したことが、1回目に外した原因でした。(約80字)

この90字が入ると、読まれ方が変わります。終わった話を今の基準で評価し直せる人だと伝わるからです。面接でも同じことを聞かれるので、書いておくと二度使えます。

800字や1,000字の指定が来ることもあります。その場合は、同じ話をさらに伸ばすのではなく、2本目の場面を200字ほど足してください。1本目が集団の話なら、2本目は自分だけで完結した話にします。

2本並べると、進め方が1回きりではないことが伝わります。書き足す2本目は、4段のうち2段目と3段目だけで構いません。背景をもう一度説明すると、字数がそこで尽きます。

字数が指定されていない欄は、400字に合わせてください。短すぎると準備していないと読まれ、長すぎると見立ての1文が埋もれます。

就活生のイラスト 相談でよく聞く声

600字の欄が来るたびに、同じ話を薄く伸ばしていました。「いま同じ場面が来たらどうするか」を足すと決めてからは、悩む時間がなくなりました。

ここまで来たら、提出して構いません。紙の4段が埋まり、深掘りの6項目に声で答えられているなら、その400字は面接の場まで持ちます。

よくある質問

ガクチカに書けるのは学外の活動だけですか?

学業やゼミの話でも成立します。相談を受けてきた範囲では、学業の話は他の学生と重なりにくいので、かえって覚えられやすいです。条件は「成績が上がった」で終わらせないことです。どの課題のどこで詰まり、進め方をどう変えたかまで書いてください。輪読の発表順を入れ替えた、実験の記録の取り方を変えた、という粒の細かさで足ります。

途中でやめてしまった経験でも書けますか?

書けます。要点は、やめた理由を「合わなかったから」で止めないことです。何を試したうえで、どんな基準で続けないと決めたのかを書くと、判断ができる人として読まれます。逆に、続けた期間の長さだけを強調してやめた事実に触れないと、面接で時期を聞かれたときに話が合わなくなります。

チームの話でないと評価されませんか?

ひとりで完結した話でも問題ありません。研究のテーマの決め方、独学で作って公開した制作物、家族の予定の調整でも成立します。ただし、途中で誰かに聞いた、説明して協力してもらった、という場面が1文あると強くなります。仕事はひとりで終わらないので、他人が出てくる文があるかどうかは読まれています。

ガクチカは何本用意すればいいですか?

2本で足ります。1本目は最も深く掘れるもの、2本目は種類の違う場面を選びます。1本目が集団の話なら、2本目は自分だけで完結した話にしてください。面接で「ほかにもありますか」と聞かれる頻度が高く、その場で考えると粒が粗くなります。3本目からは準備の負担が増える割に、使う機会が少ないです。

自己PRの欄で同じように止まっている場合は、素材の探し方が少し変わります。紙の作り方から先に押さえておくと、2つの欄を続けて片付けられます。

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書き上げた400字を、面接の形で1回試しておく

相談を受けたなかでは、書類を通すことばかりを急いだ人ほど、入社後に「思っていた仕事と違った」と戻ってくる印象があります。通す技術より、続けられる会社に出すことのほうが後で効いてきます。無料相談では、ガクチカの添削と実際の深掘りを通したうえで、その内容がどんな仕事と噛み合うかまで一緒に整理します。

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この記事を書いた人

就活ノート編集部

ONLYLIFE 就活ノート

人材紹介会社ONLYLIFEの社内チームで、エントリーシートの添削と模擬面接を担当しています。記事は相談の場で実際に受けた質問と、その場で使った手順だけをもとに作っています。読んで納得して終わる記事ではなく、読みながら手が動く記事だけを出す方針です。

編集・監修:就活ノート編集部 / 担当領域:ES・自己PR・ガクチカ・面接対策 / 編集部の記事一覧