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内定承諾と内定辞退の伝え方|承諾の前に確かめることと、辞退の連絡の手順

内定承諾と内定辞退の伝え方を解説する記事のアイキャッチ画像

第一志望ではない会社から、内定の連絡が来ました。内定承諾書を、1週間以内に出してほしいと書かれています。第一志望の結果はまだ出ていません。承諾してから断ってもいいのか、断るなら何と言えばいいのかが分からず、返事を書けずにいます。

この記事を読み終えると、内定とは何かを確かめたうえで、承諾する前に確かめること、承諾と辞退の伝え方の手順、承諾を強要されたときの相談先が手元に残ります。

先に、この記事の立場を書いておきます。法律の個別の判断は書きません。内定と辞退の扱いは、厚生労働省の「確かめよう労働条件」のQ&Aと、内閣官房の学生向けの資料で確かめたことだけを書き、末尾の参考欄に出どころと確かめた日を載せています。

この記事の結論

採用内定には法的な定義がなく、厚生労働省のQ&Aは、一般には、始期と解約権の留保が付いた労働契約が成立した状態を指すことが多いと考えられる、と説明しています。承諾は、労働条件を確かめてから行います。

内閣官房の学生向けの資料は、内々定・内定の辞退を「就活生の正当な権利」としています。辞退を決めたら、早めに、直接伝えます。

承諾書の早い提出を強要されたり、辞退を引き留めるために何度も話し合いを求められたりしたら、都道府県労働局・新卒応援ハローワーク・大学のキャリアセンターに相談できます。

内定とは何かを確かめる

厚生労働省の「確かめよう労働条件」のQ&Aによると、採用内定に法的な定義はなく、形もさまざまですが、一般には、労働者と使用者の間で、一定の始期と、内定通知書や誓約書に書かれた取消事由が生じた場合に解約できるという解約権の留保を付けて、労働契約を結んだ状態を指すことが多いと考えられる、とされています。

内々定は、同じQ&Aによると、内定の段階に比べて、労働契約を結んだという認識にまでは至っていないと考えられる、とされています。ただし、拘束の度合いが強ければ内定と認められる場合もあるとも書かれています。どちらにあたるかは、受け取った通知の書面と、会社の説明で確かめます。

承諾する前に確かめること

承諾は、働く条件を確かめてから行います。内定の通知に条件が書かれていなければ、承諾の前に、書面で示してもらえるかを採用の担当者に尋ねます。労働条件の書面で確かめる項目は内定後に確かめる労働条件の記事に、研修や働き方のような職場の情報の求め方は就活の軸の記事にまとめています。

承諾の前に確かめること0 / 6 完了

返事の期限までに、ほかの会社の結果が出ないこともあります。その場合は、期限の延長を相談できるかを、採用の担当者に尋ねます。内閣官房の学生向けの資料は、内定承諾書などの早期の提出を強要することを、いわゆるオワハラにあたりうる例の一つに挙げています。

承諾の伝え方

承諾すると決めたら、期限までに、案内された方法で返事をします。承諾書の提出を求められていれば、書かれた内容を読んでから署名します。読んで分からない点があれば、署名の前に尋ねます。

伝わりにくい返事の例(架空)

内定ありがとうございます。よろしくお願いします。

伝わる返事の例(架空)

〇〇大学の〇〇です。このたびは内定のご連絡をいただき、ありがとうございます。内定をお受けいたします。承諾書は、〇月〇日までに郵送いたします。入社までの手続きで準備するものがあれば、教えていただけますでしょうか。

→ 伝わる例は、承諾の意思、承諾書の提出の予定、入社までの手続きの確認が一通に入っています。

辞退の伝え方

内閣官房の学生向けの資料は、内々定・内定の辞退を「就活生の正当な権利」とし、「企業に迷惑をかけるから」などと考える必要はないとしています。一方で、不必要に複数の内々定を持ち続けることは慎み、節度ある就職活動をするよう呼びかけています。

厚生労働省のQ&Aは、内定の段階で労働契約が成立していると認められる場合でも、労働者の意思に反して労働契約の履行を義務づけることはできないとしています。そのうえで、辞退があまりに信義則に反するような場合は、損害賠償を求められる可能性もあり得るので、誠実と言えるかを考えておくよう書いています。辞退を決めたら、早めに、直接伝えます。

辞退を決める最初に

ほかの会社と比べて、辞退すると決めたら、その日のうちに連絡の準備をします。迷っている間に日がたつほど、相手の準備も進みます。

連絡の方法を確かめる連絡の前

内定の通知や案内に、連絡の方法や担当者が書かれていれば、それに従います。書かれていなければ、採用の担当者に電話で伝えます。

電話で伝える当日

辞退すること、理由を一言、お礼の順で、短く伝えます。理由を詳しく話す必要はありません。

メールでも残す電話のあと

電話で伝えた内容を、メールでも送ります。言った・言わないの行き違いを防げます。

伝わりにくい辞退の例(架空)

いろいろ考えたのですが、ちょっと難しいかなと思っていて……。

伝わる辞退の例(架空)

〇〇大学の〇〇です。内定のご連絡をいただいた件で、お電話いたしました。大変申し訳ないのですが、内定を辞退させていただきたく、ご連絡しました。ほかの会社に入社することに決めました。選考でお時間をいただき、ありがとうございました。

→ 伝わる例は、辞退の意思、理由の一言、お礼が、最初の数文に入っています。迷っているような言い方をすると、引き留めの話し合いから始まります。

承諾を強要されたり、引き留められたりしたら

内閣官房の学生向けの資料は、内定を出す条件に他社の就職活動を終えるよう強要する、いわゆるオワハラを、職業選択の自由を侵害するおそれがある許されない行為としています。

同じ資料は、オワハラにあたりうる例として、次のようなものを挙げています。自社の内定などと引き換えに、他社への就職活動をやめるよう強要すること。他社の就職活動ができないよう、研修などへの参加を求めること。自由応募の採用選考で、内定などと引き換えに、大学や大学の教員からの推薦状を求めること。内定承諾書などの早期の提出を強要することや、内定の辞退を防ぐために、承諾に保護者の同意を強要すること。辞退を申し出たのに、引き留めるために何度も話し合いを求めること。内定の期間中に行われた、業務に近い内容の研修について、辞退を防ぐために、辞退した場合に研修の費用の返還を求めること、または事前にその誓約書を求めること。

こうしたことがあったら、一人で抱え込まず、都道府県労働局、新卒応援ハローワーク、大学のキャリアセンターに相談するよう、同じ資料は呼びかけています。言われた日時と内容を、記録しておきます。

よくある質問

内定承諾書を出したあとに、辞退することはできますか?

厚生労働省のQ&Aは、労働者の意思に反して労働契約の履行を義務づけることはできないとしています。一方で、辞退があまりに信義則に反するような場合は、損害賠償を求められる可能性もあり得るとしています。辞退を決めたら、早めに、誠実に伝えます。個別の事情で迷うときは、都道府県労働局などに相談できます。

辞退の連絡は、メールだけでもいいですか?

会社の案内に連絡の方法が書かれていれば、それに従います。書かれていなければ、この記事では、電話で伝えたうえでメールでも残す順番にしています。

承諾の返事の期限までに、第一志望の結果が出ません。

期限の延長を相談できるかを、採用の担当者に尋ねます。内閣官房の学生向けの資料は、内定承諾書などの早期の提出を強要することを、オワハラにあたりうる例の一つに挙げています。

内定の承諾に、保護者の同意書を求められました。

内閣官房の学生向けの資料は、内定の辞退を防ぐために、承諾に保護者の同意を強要することを、オワハラにあたりうる例の一つに挙げています。気になるときは、都道府県労働局、新卒応援ハローワーク、大学のキャリアセンターに相談できます。

参考にした公的資料

制度・日程・法律についての説明は、次の公的機関のページで確かめたものだけを書いています。確かめた日も添えています。

厚生労働省「確かめよう労働条件」Q&A「採用の内定・内々定について、取消や辞退する場合の注意点」
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/koyou/q4.html(2026年10月9日に確認)

内閣官房「これから就職活動を行う学生の皆さんに知っておいていただきたいこと(2026年度卒用)」(PDF)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_katsudou_yousei/2026nendosotu/2026_katsudou.pdf(2026年10月9日に確認)

内閣官房「2027(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_katsudou_yousei/2027nendosotu/index.html(2026年10月8日に確認)

公的機関のページは改められることがあります。手続きの前に、そのときのページで確かめてください。

承諾の前に確かめる労働条件の項目と、職場の情報の求め方の記事を、続けて読める記事として並べておきます。

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はじめに状況をお聞きします。そのうえで、合いそうな条件や職種をお伝えします。内定が出たあとも、相談を受けます。

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この記事を書いた人

就活ノート編集部

Only Life 就活ノート

体育会学生の新卒就職支援を専門にする Only Life 株式会社の社内チームで、エントリーシートの添削と模擬面接を担当しています。面接対策150問や公的機関の資料を使った記事は、本文末の参考欄や根拠欄に出どころを記しています。読んで納得して終わる記事ではなく、読みながら手が動く記事だけを出す方針です。

編集・監修:就活ノート編集部 / 担当領域:就活の進め方・公的資料の確認 / 編集部の記事一覧