営業の仕事を続けてきて、別の会社の営業職に応募することにしました。売上の数字は手元にあるものの、職務経歴書のどこに何を書けばいいのか、扱ってきた商品や取引先をどこまで書いていいのかが分からず、書き出しで止まっています。
この記事を読み終えると、営業職の職務経歴書で、職務内容に扱った商材・顧客・営業の進め方を書く手順、実績を数値で書くときに添えること、数値で書きにくい経験の書き方、応募先に合わせて並べ替える手順が手元に残ります。
先に、この記事の立場を書いておきます。「この書き方なら書類選考を通る」とは書きません。書類で何を見るかは会社が決めることで、外からは分からないからです。営業職の年収や求人の多さのような見通しも書きません。書き方の決まりは、ハローワークの「職務経歴書の作り方」のパンフレットで確かめたことに沿っています。例は、すべて架空のものです。
この記事の結論
職務内容には、扱った商材、顧客(法人か個人か、業種、地域)、営業の進め方(新規か既存か、提案の形)を書きます。
実績は、何の数値を、いつからいつまでの期間で、何と比べたかを添えて書きます。
応募先の求人票の仕事の内容と重なる経験から順に、詳しく書きます。
職務経歴書の全体と、営業職で書き足す欄
職務経歴書の構成と書く順番は、職務経歴書の書き方の記事にまとめています。ハローワークの「職務経歴書の作り方」のパンフレットは、職務経歴の欄に、勤め先ごとの期間、勤務先、事業内容、所属、役職、雇用形態、職務内容、実績などを書くとしています。営業職では、このうち職務内容と実績を、次の章のように詳しく書きます。
職務内容:商材・顧客・営業の進め方
パンフレットは、職務内容に、仕事の具体的な内容、処理の方法、責任の範囲などを書き、顧客や取扱製品の種類、商品の数、使った機器や技術なども添えられるとしています。営業職では、次の三つを書くと、どんな営業をしてきたかが伝わります。
扱った商材何を売ったか
商品やサービスの種類を書きます。専門的な商材は、何に使われるものかを一言添えます。
顧客誰に売ったか
法人か個人か、顧客の業種や規模、担当した地域や担当社数を書きます。
営業の進め方どう売ったか
新規の開拓か既存の顧客への提案か、訪問か電話かオンラインか、提案書の作成や見積もり、納品後の対応までを担当したかを書きます。
伝わりにくい例(架空)
法人営業を担当。
伝わる例(架空)
【職務内容】中小の製造業(〇〇県内の約〇社)を担当し、業務用の〇〇機器の提案営業に従事。既存顧客への定期訪問と、紹介による新規開拓の両方を担当。見積書と提案書の作成、納品後の操作説明まで担当。
→ 伝わる例には、顧客の業種と担当社数、商材、営業の進め方、担当した範囲が入っています。
実績:数値に添えること
パンフレットは、実績の欄に、可能であれば営業成績などの成果の数値を書き、エピソードも添えられるとしています。数値を書くときは、読む人が大きさを確かめられるように、次の三つを添えます。
何の数値か指標
売上、受注件数、新規の取引社数、目標の達成率など、何を数えた数値かを書きます。
いつからいつまでか期間
年度や期間を書きます。
何と比べたか比べた相手
前年度、目標、着任前など、何と比べた変化かを書きます。
大きさが分からない例(架空)
売上の拡大に大きく貢献しました。
大きさが分かる例(架空)
【実績】20XX年度、担当〇社の売上を前年度比〇%増。新規取引〇社を開拓(紹介経由〇社・展示会経由〇社)。
→ 大きさが分かる例は、何の数値か、いつの期間か、何と比べたかが入っています。
取引先の社名や売上の金額を書いてよいかは、前の会社の決まりや取引上の約束によって変わります。書けないときは、社名の代わりに業種と規模を、金額の代わりに比率を書きます。
数値で書きにくい経験の書き方
チームで追う目標だった、担当が途中で変わった、などの理由で、自分の数値が書きにくい経験もあります。そのときは、自分が担当した範囲と、そこで工夫したことを書きます。パンフレットの記載項目の例には、社内の表彰や、業務改善などのプロジェクト経験の欄もあります。
自分の担当を切り分ける最初に
チームの成果のうち、自分が担当した工程や顧客を書きます。
工夫を一つ書く次に
提案の手順を変えた、資料の型を作った、など、自分が変えたことを一つ書きます。
表彰や役割があれば書くあれば
社内の表彰、後輩の指導、プロジェクトの担当などを書きます。
応募先に合わせて並べ替える
応募先の求人票の仕事の内容を読み、重なる経験から順に詳しく書きます。パンフレットは、応募する職種は求人票に書かれた職種名をそのまま書くとしています。同じ営業職でも、求人が新規の開拓を中心にしているか、既存の顧客への提案を中心にしているかで、前に出す経験が変わります。
出す前に確かめること0 / 5 完了
職種を変えて応募するときの書き方は、営業から別の職種へ転職するときの記事にまとめています。志望動機の組み立ては転職の志望動機の記事にあります。
実績の数値は、職務経歴書に書く前に、根拠になる記録(評価の面談の資料、自分の営業日報など)と照らし合わせてください。面接で数値の出どころを聞かれたときに、同じ数字で答えられます。
よくある質問
売上の金額は、社外に出してはいけない情報ではありませんか?
前の会社の決まりや取引上の約束によって変わります。書けないときは、金額の代わりに前年度比や目標の達成率などの比率を書きます。
目標を達成できなかった年があります。書かないほうがいいですか?
書くかどうかは自分で決めます。書くときは、数値に加えて、その年に工夫したことや、次の年に変えたことを添えます。
社内の営業成績の順位を書いてもいいですか?
書くときは、何人の中での順位か、いつの期間の順位かを添えます。比べた相手が分からない順位は、大きさが伝わりません。
新規の開拓と、既存の顧客の担当の両方をしていました。
両方を書き、応募先の求人が中心にしているほうを先に、詳しく書きます。
参考にした公的資料
制度・日程・法律についての説明は、次の公的機関のページで確かめたものだけを書いています。確かめた日も添えています。
厚生労働省『職務経歴書の作り方』(パンフレット、令和5年5月)
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
職務経歴書の全体の構成と、職種を変えて応募するときの記事を並べておきます。
【完全無料】
書いた職務経歴書を、一緒に読み合わせる
はじめに状況をお聞きします。そのうえで、合いそうな条件や職種をお伝えします。面談のあとは、職務経歴書を見たり、模擬面接をしたりできます。どれを進めるかは、面談の最後に決めます。
LINEで相談する※相談は無料です。LINEで申し込めます。面談はオンラインで、最短当日です。初回の面談は10〜15分ほどが目安で、カメラオフ・私服で構いません。