気になっている会社から、「まずはカジュアル面談で、お話ししませんか」と連絡が来ました。面接なのか、情報交換なのかが分かりません。履歴書や職務経歴書を出すのか、何を聞いてよいのかも決まらないまま、返事の期限が近づいています。
この記事を読み終えると、案内で確かめることの一覧、行く前に聞くことを書き出す手順、当日の聞き方の順番が手元に残ります。終わったあとの記録の取り方と、選考に進む場合・進まない場合の返事の例もあります。例はすべて架空です。
先に、この記事の立場を書いておきます。「こう準備すれば選考が進む」とは書きません。会社が確かめることは外から分からず、この言葉の公的な定義も確かめられなかったからです。
この記事の結論
この記事でいうカジュアル面談は、会社の人と話す場のことです。選考として扱うかは会社が決めるので、案内の文や返信で確かめます。
行く前に、聞きたいことを書き出し、仕事の中身・働き方・このあとの流れの三つに分けて、聞く順番を決めておきます。
終わったら、その日のうちに記録を残します。選考に進む場合も進まない場合も、期限の前に短い文で連絡します。
この記事での呼び方と、案内で確かめること
この記事で「カジュアル面談」と呼ぶのは、応募の前後に、会社の人と話す場のことです。面接とのちがいは、会社によって違います。公的な定義は、確かめられませんでした。
選考として扱うかどうかも、会社が決めることです。案内の文に書かれていなければ、返信で尋ねます。
返信で尋ねる文の例(架空)
お声がけをいただき、ありがとうございます。日程を決める前に、三点を教えていただけますでしょうか。
まず、当日のお話は、選考とは別のものと考えてよろしいでしょうか。
次に、履歴書や職務経歴書を、事前にお送りする必要はありますでしょうか。
あわせて、当日ご同席くださる方の部署と、お時間の長さを教えてください。
案内で確かめること0 / 6 完了
面談の中で、転職の理由や経歴を聞かれる場合もあります。聞かれる場合に備えて、転職の面接の記事の順で、短く話せるようにしておきます。
行く前に、聞くことを書き出す
聞くことを前に書き出しておくと、時間が足りなくなったときに、どれを聞くかを選べます。
面接の最後の質問の時間に聞くことは、中途の面接の逆質問の記事にまとめています。そちらは、入社を判断する材料を取る質問を作る記事です。この記事の質問は、応募を決める材料と、このあとの流れを確かめるために使います。
会社が公表している情報を読む最初に
求人票、会社の採用ページ、募集要項を読みます。書いてあることは、質問にしません。
読みながら、分からないことを一行ずつ書き出します。
分からないことを三つに分ける書き出したら
仕事の中身は、配属される部署、担当する業務の範囲、仕事の進め方です。
働き方は、勤務地、働く時間、休日、リモートで働けるかどうかです。
このあとの流れは、選考の段階、書類を出す時期、連絡の時期です。
一つの質問に、一つのことだけを入れる文にするとき
一つの質問に二つのことを入れると、答えも二つに分かれます。聞きたいことを一つに絞ってから、文にします。
聞く順番を決める仕上げ
応募を決めるのに必要な質問から並べます。案内で確かめた時間の長さが短いときは、上から二つか三つに絞ります。
二つ入った例(架空)
仕事の内容と、残業と、評価の仕組みについて教えてください。
一つに絞った例(架空)
求人票の「仕事の内容」に〇〇とあります。このうち、入社して最初に担当する業務は、どれにあたりますか。
→ 絞った例は、聞くことが「最初に担当する業務」の一つに決まっていて、求人票のどの部分かも添えています。
このあとの流れの質問は、例(架空)として、次のようになります。「応募する場合の最初の段階は何になりますか」「書類はいつまでに、どの形で出しますか」「ご連絡はいつごろいただけますか」。
当日の聞き方
当日は、書き出した質問を聞くだけでなく、会社から聞かれることにも答えます。経歴を聞かれたときのために、面接対策150問のQ1(自己紹介)を、声に出して時間を計る練習に使えます。新卒向けの問いですが、問いの形は同じです。
始めに、今日の位置づけと時間を確かめる最初の一言
案内で確かめたことを、当日の始めにもう一度確かめます。
例(架空):「本日は、選考とは別のお話と伺っています。お時間は〇分と伺っていますが、そのとおりでしょうか。」
求められたら、経歴を短く話す聞かれたとき
職務の要約、いまの仕事、応募を考える理由の順に話します。長くなりそうなときは、要約を削って収めます。
書き出した質問を、順番に聞く質問の時間
聞く前に、求人票のどこを読んだかを一言添えます。答えを聞いたら、分かったことを自分の言葉で確かめます。
例(架空):「最初は〇〇の業務が中心、という理解で合っていますか。」
答えを、その場で短く書き留める聞きながら
書き留めてよいかを、始めに一言断ります。数字や日付は、聞き返して確かめます。
終わりに、このあとの流れを確かめる終わる前
選考に進む場合の最初の段階、書類の出し方と期限、連絡の時期と連絡先の三つを確かめます。
その場で決められないときは、「〇日までにお返事します」と、返事の日を伝えます。
面接対策150問のQ131(最後に、何か質問はありますか)は、面接の最後の質問の問いです。答える側の練習ですが、聞く側として質問を考えるときの、問いの形の確認にも使えます。
労働条件は、募集の段階から示す決まりがあります
厚生労働省の求職者向けのリーフレットによると、会社は、募集のときから労働条件を求職者に示さなければなりません。ハローワークへの求人や自社のホームページでの募集では、求人票や募集要項に、定められた労働条件を書くとされています。
求人広告の場所が足りないなど、やむを得ない場合は、一部を別の時点で示すこともできます。その場合も、原則として、面接などで求職者と最初に会う時点までに、すべての労働条件を示すこととされています。
面接などの途中で、最初に示した労働条件が変わるときは、会社は変わった内容を示す必要があるとされています。カジュアル面談が、この「最初に会う時点」にあたるかどうかは、リーフレットからは確かめられませんでした。
求人票と募集要項で、示されている項目を読む行く前に
リーフレットによると、2024年4月から、示す項目が加わりました。業務と就業場所の「変更の範囲」と、有期契約を更新する場合の基準です。
残業の有無によらず一定の手当を払う制度なら、三つが書かれているかも読みます。基本給の額、何時間分でいくらか、超えた分は追加で払うこと、の三つです。
示されていない項目を、質問に入れる書き出すとき
読んでも分からない項目は、「働き方」の質問に入れます。
聞いた答えを、書面でも受け取れるか尋ねる終わる前
口頭で聞いた内容は、書面やメールでも受け取れるかを尋ねます。
内定のあとに受け取る労働条件通知書の読み方は、内定後に確かめる労働条件の記事にまとめています。
終わったあとの記録と、返事の連絡
その日のうちに、記録を書く終わったら
聞いたこと、分かったこと、まだ分からないこと、連絡の期限の四つに分けて書きます。分かったことは、会社の人が言ったことと、自分の推測を分けます。
進むか進まないかを、書き出した基準で決める記録が書けたら
面談の前に書き出した仕事の中身と働き方の希望を、記録と照らし合わせます。決めきれないときは、何が分かれば決められるかを書き、それを聞けるかを考えます。
期限の前に、連絡する決めたら
案内に返事の期限があれば、その前に連絡します。期限が無いときは、終わりに確かめた連絡の時期に合わせます。
決められないときは、いつまでに返事をするかだけを先に伝えます。
返事の例(架空):選考に進む場合
株式会社〇〇 採用ご担当者様
〇月〇日にカジュアル面談の機会をいただいた、〇〇〇〇です。
仕事の進め方と配属の流れを伺い、〇〇の業務に携わりたいと考えました。
つきましては、選考に進ませていただきたく、ご連絡いたしました。応募書類は、〇月〇日までにお送りします。ほかにご用意するものがあれば、ご教示ください。
返事の例(架空):進まない場合
株式会社〇〇 採用ご担当者様
〇月〇日は、面談の場を設けていただき、ありがとうございました。
伺った内容を自分の希望と照らして考え、今回は応募を見送ることにしました。
お忙しいなか、丁寧にご説明いただいたことに、あらためて感謝いたします。
返事の例(架空):返事に時間がほしい場合
株式会社〇〇 採用ご担当者様
〇月〇日は、ありがとうございました。
お話を踏まえて、もう少し考える時間をいただけますでしょうか。〇月〇日までに、あらためてお返事いたします。
理由を書くかどうかは、自分で決めます。書くときは、聞いた仕事の内容と自分の希望のちがいなど、事実を短く書きます。
面談のあとに面接が決まったときは、転職の面接の記事の順で、転職の理由を組み立てます。在職中で日程が合わせにくいときは、在職中の転職活動の進め方の記事の順で調整します。
面談の前日と当日に確かめること0 / 6 完了
面談の最後に、連絡の時期と連絡してくれる人を確かめておきます。記録の「連絡の期限」の欄が埋まり、返事の日を自分で決められます。
よくある質問
カジュアル面談は、選考の一部ですか?
この記事では、会社が決めることとして扱います。案内の文に書かれていなければ、返信で尋ねます。公的な定義は、確かめられませんでした。
履歴書や職務経歴書は、事前に出しますか?
案内で確かめます。書かれていなければ、返信で尋ねます。出したものは、コピーを手元に残して、当日の前に読み返します。
労働条件は、面談で聞いてよいですか?
厚生労働省のリーフレットによると、労働条件は、原則として、面接などで求職者と最初に会う時点までに、会社がすべて示すこととされています。示されていない項目があれば、面談で聞き、書面でも受け取れるかを尋ねます。
面談のあとで、進まないと決めたら、連絡は必要ですか?
連絡するかどうかは、自分で決めます。連絡する場合は、期限の前に、お礼と、応募を見送ることを短く伝えます。
参考にした公的資料
制度・日程・法律についての説明は、次の公的機関のページで確かめたものだけを書いています。確かめた日も添えています。
厚生労働省「企業から受ける労働条件明示のルールが変わります!(求職者の皆さまへ)」(リーフレット、PDF)
https://www.mhlw.go.jp/
面接の最後の質問の作り方と、労働条件を書面で確かめる手順の記事を並べておきます。
【完全無料】
面談の前に、聞くことを一緒に整理する
はじめに状況をお聞きします。そのうえで、合いそうな条件や職種をお伝えします。面談のあとは、職務経歴書を見たり、模擬面接をしたりできます。どれを進めるかは、面談の最後に決めます。
LINEで相談する※相談は無料です。LINEで申し込めます。面談はオンラインで、最短当日です。初回の面談は10〜15分ほどが目安で、カメラオフ・私服で構いません。