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業界研究のやり方|産業の分類で地図を作り、職業の情報で仕事の中身を確かめる

業界研究のやり方を解説する記事のアイキャッチ画像

業界研究をしようと、業界の名前を並べた一覧を眺めました。どの業界も名前は聞いたことがあるのに、何をしているのかを自分の言葉で説明しようとすると、言葉が出てきません。どこから手をつければいいのかも決められずにいます。

この記事を読み終えると、業界研究を、公的な産業の分類で地図を作る・業界ごとに誰に何を届けているかを書く・職業の情報で仕事の中身を確かめる・近い業界と比べる、の順に進める手順が手元に残ります。

先に、この記事の立場を書いておきます。どの業界がこれから伸びるか、という見通しは書きません。公的な出どころが無いからです。書くのは、総務省の産業の分類と、厚生労働省の情報サイトを使った調べ方だけです。制度とサイトの説明は、総務省と厚生労働省のページで確かめ、末尾の参考欄に出どころと確かめた日を載せています。

この記事の結論

業界研究は、総務省の日本標準産業分類で、関心のある業界がどの分類に入るかを確かめ、近い分類と一緒に並べるところから始めます。

業界ごとに、誰に何を届けているかを一文で書き、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)で、その業界にある職業の仕事の内容を確かめます。

近い業界と比べる軸を一つ決めて違いを書きます。同じ業界の中の会社ごとの違いは、企業研究で確かめます。

産業の分類で、業界の地図を作る

総務省のページによると、日本標準産業分類は、統計を産業別に表すための統計基準で、事業所で行われる財とサービスの生産・提供に関わる、すべての経済活動を分類したものです。いま使われているのは、令和5年7月に告示された第14回改定(令和6年4月1日施行)です。

分類は、大分類・中分類・小分類・細分類の4段階でできています。総務省の「各分類別項目数一覧」では、大分類は「A 農業、林業」から「T 分類不能の産業」までの20、中分類は99、小分類は536、細分類は1,473です。分類番号や項目名は、政府統計の総合窓口の分類検索で、キーワードから調べられます。

ただし、総務省は、この分類は統計の結果を表すためのもので、個々の産業を認定するものではないとしています。会社がどの業界に入るかを決める表ではないので、業界研究では、自分の地図を作る目安として使います。

関心のある業界の名前を書く最初に

ふだん使っている商品やサービス、説明会で聞いた会社の事業などから、関心のある業界の名前を三つ書きます。

分類を確かめる次に

分類検索で、それぞれの業界がどの大分類と中分類に入るかを確かめ、名前の横に書き写します。

近い分類を書き足す地図にする

同じ大分類の中にある、近い中分類を書き足します。関心のある業界と、その隣にある業界が、一枚の紙に並びます。

業界ごとに、誰に何を届けているかを書く

地図に並べた業界ごとに、誰に(相手)、何を(財やサービス)、どうやって(売り方や届け方)届けているかを、一文で書きます。一文で書けない業界は、まだ調べ切れていないので、ここから調べ始めます。

書けていない例(架空)

〇〇業界は、人の暮らしを支える業界です。

書けている例(架空)

〇〇業界は、△△を作る工場に、□□の部品を、注文を受けてから作って届けています。

→ 書けている例には、相手(△△を作る工場)、届けるもの(□□の部品)、届け方(注文を受けてから作る)が入っています。書けていない例は、どの業界にも当てはまる言葉です。

仕組みの説明が法律や公的機関の資料にある業界は、そこから書きます。たとえば職業紹介の事業の仕組みは、転職エージェントの仕組みと使い方の記事で、職業安定法と厚生労働省の資料を出どころに説明しています。

職業の情報で、仕事の中身を確かめる

業界の名前だけでは、入社してから何をするかは分かりません。厚生労働省の報道発表(令和6年3月)によると、job tagは、500を超える職業について、ジョブ、タスク、スキルなどの観点から職業の情報を見える化したサイトです。

厚生労働省は、job tag、ハローワークインターネットサービス、職場情報総合サイト(しょくばらぼ)の三つを、就職活動に役立つサイトとして連携して提供しています。同じ厚生労働省のページは、新卒の人の使い方の例として、job tagで職業を探してどんな仕事なのか、就業するためにどうしたらよいか、労働条件の特徴などを調べ、その職業の求人をハローワークインターネットサービスで探し、見つかった会社の働き方をしょくばらぼで調べる流れを挙げています。

業界にある職業を書き出す地図の横に

地図の業界ごとに、その業界の会社で働く人の職業を、job tagで探して書き出します。

仕事の内容を写す職業ごとに

職業ごとに、仕事の内容を自分の言葉で一文にします。入社してからの一日が想像できない職業は、説明会で聞く質問にします。

近い業界と比べる

最後に、地図で隣に並んだ業界と比べます。比べる軸は、相手、届けるもの、届け方のうち一つに決めます。軸を決めずに比べると、違いが「雰囲気」の言葉になります。

業界研究のメモに入っているか確かめること0 / 4 完了

業界の違いを、面接で話せる形にする練習は、面接対策150問の業界志望理由の5問(Q101〜Q105)でできます。同じ業界の中の会社ごとの違いは企業研究のやり方の記事の手順で、志望理由にまとめる手順は志望理由が思いつかないときに、何を調べるかの記事で扱っています。

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地図の紙は、就活のあいだずっと手元に置いてください。説明会や面接で知った会社を、そのたびに地図の業界の横に書き足すと、自分が比べてきた業界と会社が一枚で見えます。

よくある質問

これから伸びる業界は、どこですか?

この記事では書きません。公的な出どころの無い見通しを、判断の基準にしないためです。業界ごとに誰に何を届けているかを書き、自分が関わりたい相手や届けたいものがある業界を選びます。

日本標準産業分類の分け方と、就職情報サイトの業界の分け方が違います。どちらを使えばいいですか?

総務省は、日本標準産業分類を統計の結果を表すための分類とし、個々の産業を認定するものではないとしています。どちらを使ってもかまいませんが、自分の地図には、どの分け方を使ったかを書いておきます。

業界研究は、いつまでに終わらせればいいですか?

この記事では期限は書きません。就職・採用活動の日程は、28卒の就活スケジュールの記事に、政府の要請の資料で確かめてまとめています。

業界は、いくつ調べればいいですか?

この記事では、数の目安は書きません。関心のある業界と、地図でその隣にある業界を比べられれば、比べる軸が一つ決まります。

参考にした公的資料

制度・日程・法律についての説明は、次の公的機関のページで確かめたものだけを書いています。確かめた日も添えています。

総務省「日本標準産業分類」
https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/sangyo/index.htm(2026年10月9日に確認)

総務省「日本標準産業分類(令和5年7月告示)」
https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/sangyo/R05index.htm(2026年10月9日に確認)

総務省「各分類別項目数一覧」(日本標準産業分類(令和5年7月告示)、PDF)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000890285.pdf(2026年10月9日に確認)

厚生労働省「「job tag(職業情報提供サイト)」をリニューアルしました」(報道発表、令和6年3月27日、PDF)
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/001233665.pdf(2026年10月9日に確認)

厚生労働省 職場情報総合サイト しょくばらぼ「就職活動に役立つ3サイトを活用して自分に合う企業を見つけよう」
https://shokuba.mhlw.go.jp/020/020/3sites.html(2026年10月9日に確認)

公的機関のページは改められることがあります。手続きの前に、そのときのページで確かめてください。

業界の地図ができたら、会社ごとの違いを確かめます。企業研究と、志望理由の材料の集め方の記事を並べておきます。

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この記事を書いた人

就活ノート編集部

Only Life 就活ノート

体育会学生の新卒就職支援を専門にする Only Life 株式会社の社内チームで、エントリーシートの添削と模擬面接を担当しています。面接対策150問や公的機関の資料を使った記事は、本文末の参考欄や根拠欄に出どころを記しています。読んで納得して終わる記事ではなく、読みながら手が動く記事だけを出す方針です。

編集・監修:就活ノート編集部 / 担当領域:就活の進め方・公的資料の確認 / 編集部の記事一覧