👉【完全無料】LINEで就活相談する
面接対策 新卒向け

「1分で自己紹介を」と言われたときの組み立て|話す順番と、入れない情報

自己紹介の組み立てを解説する記事のアイキャッチ画像

面接室に入って席に着くと、最初に「では、1分で自己紹介をお願いします」と言われました。頭の中には話したいことがいくつもあるのに、口から出てくるのは大学名と名前だけです。そのあとに何を続ければいいのか分からないまま、時間だけが過ぎていきます。

この記事を読み終えると、声に出して読める自己紹介の原稿が手元に残ります。指定の長さが変わったときに、どこを足し引きするかの目印も付きます。必要なのは紙とペンと時間を計れるものだけで、書く作業と読む作業を分けて進めます。

先に、この記事が採らない立場を書いておきます。印象に残る一言や、面白い自己紹介の作り方は扱いません。冒頭の自己紹介は、そのあとの質問の入口を自分で用意する時間だと考えて、話す順番と削り方だけを説明します。

この記事の結論

自己紹介は、自分の全体像を伝える場ではなく、次に聞いてほしい話の見出しを並べる場です。

順番は「所属と名前」「打ち込んだこと」「そこで見えた自分の動き方」「志望とのつなぎ」の四つで足ります。

入れない情報を先に決めておくと、指定の長さが変わっても崩れません。

冒頭の自己紹介で確かめられていること

自己紹介は、面接のなかでいちばん短く、いちばん自由度の高い時間です。何を話してもよいぶん、何を選んだかがそのまま伝わります。話の中身よりも先に、話の選び方と並べ方が見られていると考えると準備の向きが決まります。

面接官から見ると、自己紹介はこのあとの質問の材料を集める時間です。履歴書やエントリーシートを手元に置いたうえで、どこを掘り下げるかを決めています。自己紹介の中に、掘ってほしい場所を見出しのように置いておけば、次の質問がそこに来やすくなります。

反対に、話したいことを全部入れようとすると、見出しが多すぎてどこを掘ればいいか分からなくなります。聞く側は、短い時間で全部を覚えておくことができません。結果として、準備していない場所から質問が来ることになります。

この記事で言う「見出し」

本文を読まなくても、何について書かれているかが分かる短い言葉のことです。自己紹介では、打ち込んだことの名前と、そこで自分がどう動いたかの一言がこれにあたります。詳しい中身は、質問されたときに話せば足ります。

このサイトの面接対策150問では、自己紹介を最初の問いとして置いています。そこで挙げている悪い例は、目立った経験がないと前置きをして、頑張ったことの名前だけを並べる話し方です。名前だけを並べると、面接官はどれを掘ればいいか選べません。

面接対策150問のサムネイル 面接対策150問 まずは簡単に自己紹介をお願いします。 組み立ての型と、回答例・悪い例・想定される深掘りの質問をまとめています。 shukatsu-products.pages.dev/interview

話す順番は四つの部品で決まります

自己紹介は、次の四つの部品を上から順に並べると組み立てられます。部品の数を増やさないことが、時間を守るいちばんの近道です。それぞれの部品で何を言うかを、上から説明します。

所属と名前

最初は大学名、学部、名前です。ここは誰が話しても同じ形になるので、迷う必要はありません。ゼミや専攻の名前は、あとの話につながるときだけ入れてください。

つながらない情報を最初に足すと、聞く側はそれが後で出てくると思って待ちます。待たせたまま出てこないと、話全体の印象がぼやけます。最初の部品は短く終えるのが正解です。

打ち込んだこと

次に、学生時代に時間を使ったことを名前で言います。アルバイト、部活動、ゼミ、独学、家の手伝いなど、題材の大きさは問われません。ここでは中身の説明をせず、何に取り組んだかだけを短く言います。

挙げる題材は、多くても二つまでにしてください。三つ以上になると、聞く側は全部を覚えておけません。一つに絞って、その分だけ次の部品を厚くする方法もあります。

そこで見えた自分の動き方

三つ目の部品が、自己紹介の中心です。打ち込んだことのなかで、自分がどう動いたかを一言で言います。「周りに頼まれる前に段取りを組む」「失敗した理由を記録して次に回す」のように、動詞で言える形にしてください。

「責任感があります」のような名詞の言い方では、聞く側が具体的な場面を思い浮かべられません。動詞で言えば、面接官は「それはどんな場面でしたか」と自然に聞き返せます。この聞き返しを呼び込むのが、この部品の役目です。

面接対策150問の強みの問い(Q11)でも、強みは自分の言葉に言い換えて宣言する組み立てにしています。悪い例は「強みはコミュニケーション能力です」と名詞で言い切る答え方です。三つ目の部品を動詞で言うのは、この言い換えを短くしたものです。

大切にしている価値観を聞く問い(Q3)も、同じ向きです。価値観を一文で言い切り、それが行動に表れた場面を一つ出して、形容詞で終わらせないよう整理しています。

自分にキャッチコピーをつける問い(Q2)では、言葉を先に言い、選んだ理由を場面一つで裏づけます。凝った言い回しより説明しやすさを優先する点も、三つ目の部品と同じです。

強みが別の場面でも出たかを聞く問い(Q12)では、二つの場面に共通する動き方を最後に抽象化して示します。三つ目の部品の一言は、その抽象化した言葉を先に言っておく役目も持ちます。

志望とのつなぎ

最後に、その動き方がなぜこの会社や仕事につながるのかを一言で添えます。長く話す必要はありません。志望動機は別の質問として聞かれることもあるので、ここでは方向だけを示して締めます。

強みを仕事でどう活かすかを聞く問い(Q14)では、活かせる場面を職種の具体的な業務まで下ろします。自己紹介の四つ目の部品では方向だけを示し、業務まで下ろした話はこの問いが来たときのために残しておきます。

締めの言葉は「本日はよろしくお願いいたします」で十分です。決まり文句を工夫するより、三つ目の部品の言葉を磨くほうが効果があります。

就活ノート編集部のアイコン 編集部から

四つの部品は、エントリーシートの自己PRと同じ材料から作れます。自己PRの最初の一文を、話し言葉に直したものが三つ目の部品になります。書類と面接で言っていることがそろうので、深掘りの質問にも答えやすくなります。

入れない情報を先に決めておく

原稿を作る前に、入れない情報を決めておくと時間が守れます。足す作業より、削る作業のほうが迷いやすいからです。ここでは、自己紹介から外しておきたい情報の種類を挙げます。

ひとつ目は、経緯の説明です。「もともとは別の学部を考えていたのですが」のような前置きは、話の入口を遠くします。経緯は、面接官が気になったときに質問してくれます。

面接対策150問でも、価値観をいつ何をきっかけに持ったかは、独立した問い(Q4)として立てています。自己紹介で先に経緯を話してしまうと、その問いが来たときに話すことが残りません。

ふたつ目は、取り組みの細かい手順です。どんな工夫をして、何がどう変わったかは、自己紹介の段階では見出しだけで足ります。手順まで話すと時間が足りなくなり、志望とのつなぎが言えないまま終わります。

三つ目は、自分を下げる前置きです。「大した経験はないのですが」「うまく話せないかもしれませんが」は、聞く側に先入観を渡すだけです。謙遜は丁寧に聞こえますが、自己紹介の時間を削って得るものはありません。

四つ目は、志望動機の全文です。なぜこの会社なのかを細かく話すと、その後に志望動機を聞かれたとき同じ話を繰り返すことになります。自己紹介では方向だけを示し、詳しい理由は聞かれたときのために残しておきます。

例(架空の下書き):入れすぎた自己紹介

〇〇大学経済学部の〇〇です。もともとは理系に進むつもりでしたが、高校で経済の授業を受けて考えが変わりました。大学ではゼミとアルバイトとサークルに取り組みました。アルバイトでは飲食店で働き、新人の教え方を工夫しました。具体的には、仕事の手順を紙にまとめて、休憩室に貼るようにしました。サークルでは会計を担当していました。大した経験ではありませんが、どれも一生懸命取り組みました。御社を志望したのは、説明会で社員の方の話を聞いて、働く人を大事にする会社だと感じたからです。本日はよろしくお願いいたします。

例(架空の下書き):部品を四つに絞った自己紹介

〇〇大学経済学部の〇〇です。学生時代は、飲食店のアルバイトに時間を使ってきました。そこでは、新人が同じところでつまずいていることに気づき、頼まれる前に手順を紙にまとめて共有しました。困っている人が出る前に段取りを整えるのが、自分の動き方だと考えています。人が働きやすい仕組みを作る仕事に関わりたく、御社を志望しました。本日はよろしくお願いいたします。

→ 直したほうは、経緯の説明と自分を下げる前置きを外し、題材を一つに絞っています。そのぶん「頼まれる前に手順を紙にまとめた」という動き方が残りました。面接官は、ここから「どうして気づいたのですか」と聞き返せます。

上の二つは、どちらもこの記事のために作った例です。実際の誰かの話ではありません。直し方の違いだけを見てください。

原稿を作って、声に出して詰める

ここからは手を動かします。原稿は、書く段階と声に出して直す段階に分けて作ります。書いただけの原稿は、読み上げるとどこかで詰まりやすいので、詰まる場所を見つけて直すまでを準備に含めます。

四つの部品の見出しを紙に書く

紙の左側に「所属と名前」「打ち込んだこと」「動き方」「志望とのつなぎ」と縦に書きます。それぞれの右側に、話す中身を一行ずつ書き込みます。文章にせず、言葉の断片で構いません。

三つ目の部品を動詞で言い直す

「動き方」の行に名詞が入っていたら、動詞の形に書き換えます。「計画性」なら「先に段取りを組む」、「粘り強さ」なら「うまくいかなかった理由を調べてやり直す」のように直します。直した言葉が、自己紹介の中心になります。

話し言葉の原稿にする

断片をつないで、話す順番のとおりに文章にします。一文を短く切り、主語と述語がすぐ分かる形にしてください。書き言葉の長い文は、声に出すと息が続きません。

時間を計って読み上げる

原稿を声に出して読み、指定の時間に収まるかを計ります。はみ出した場合は、二つ目の部品の題材を減らすか、四つ目の部品を短くして調整します。三つ目の部品は削らないでください。

詰まった場所に印を付けて直す

読み上げて言葉が詰まった場所や、言い直した場所に印を付けます。そこは本番でも詰まる場所なので、言いやすい言葉に置き換えます。直したら、もう一度最初から読み上げます。

原稿は丸暗記しなくて構いません。覚えておくのは四つの部品の見出しと、三つ目の部品の言葉だけです。見出しさえ頭に入っていれば、言い回しが多少変わっても順番は崩れません。

三つ目の部品が出てこないとき

動き方が一言で出てこないときは、打ち込んだことの中で「自分から始めたこと」を思い出してください。誰かに指示されてやったことは、その人の動き方ではありません。頼まれていないのに始めたことが、その人にしかない部分です。

それでも出てこない場合は、自己PRの素材の出し方から始めるほうが早いです。紙1枚で素材を出す手順を、別の記事にまとめています。そこで出てきた素材は、そのまま自己紹介の三つ目の部品に使えます。

自己PRの素材の出し方を解説する記事のサムネイル あわせて読みたい 自己PRが書けない原因は経験不足ではありません|紙1枚で素材を出す手順 強みを先に決めずに、面倒だった場面から素材を出す手順です。出てきた言葉は自己紹介にも使えます。 shukatsu-products.pages.dev/note

指定の長さが変わったときの伸び縮み

面接によっては、自己紹介の長さの指定が違うことがあります。短く言われる場合もあれば、時間の指定がない場合もあります。どの場合も、四つの部品の順番は変えずに、厚くする部品と薄くする部品を入れ替えて対応します。

短く言われたとき

短く言われたら、二つ目の部品を題材の名前だけにし、四つ目の部品を省きます。残すのは、所属と名前、打ち込んだこと、動き方の三つです。動き方の一言が残っていれば、面接官は次の質問を作れます。

長く言われたとき・指定がないとき

長く話してよいと言われたら、三つ目の部品に場面を一つ足します。「たとえば、こういうことがありました」と短い場面を添えて、動き方が実際にどう出たかを示します。足すのは場面一つだけにして、手順の細部は入れないでください。

時間の指定がないときは、短く言われたときの形を基本にするのが無難です。長く話しすぎて止められるより、短く終えて質問をもらうほうが会話が続きます。足りなければ、面接官のほうから聞いてくれます。

伸び縮みの目印

削るときは、四つ目の部品、二つ目の部品の題材数の順に減らします。足すときは、三つ目の部品の場面だけを足します。三つ目の部品の一言は、どの長さでも残します。

当日の話し方で崩れやすいところ

原稿ができていても、当日の緊張で崩れる場所があります。崩れやすい場所を先に知っておくと、崩れたときに戻る場所が分かります。ここでは、話し方の面で気をつけたい点を挙げます。

ひとつ目は、早口になることです。緊張すると、原稿を早く読み終えようとして速度が上がります。部品と部品の間で一呼吸置くと決めておくと、速度が戻りやすくなります。

ふたつ目は、途中で言葉を忘れることです。忘れたときに原稿の文章を思い出そうとすると、そこで止まります。部品の見出しだけを思い出して、次の部品に進んでください。

言い回しが原稿と違っても、順番が合っていれば話は通じます。

三つ目は、視線が落ちることです。思い出そうとすると、視線が下や上に動きがちです。部品の切れ目で面接官の顔を見ると決めておくと、話す相手がいることを思い出せます。

面接の前日に確かめること0 / 6 完了

最後の項目にある「聞き返されたときの場面」は、自己紹介の続きです。三つ目の部品は、聞き返しを呼び込むために置いた部品です。聞き返されたときに話す場面を一つ用意しておくと、自己紹介から次の質問へ自然に移れます。

よくある質問

自己紹介と自己PRは、何が違いますか?

自己紹介は、自分について話す内容の見出しを並べる時間です。自己PRは、そのうちの一つの強みを、根拠となる場面と一緒に説明する時間です。自己紹介では動き方を一言で示すところまでにして、根拠の場面は自己PRや深掘りの質問のときに話すと、二つが重なりません。

打ち込んだことが思いつきません。何を話せばいいですか?

題材の大きさは問われません。授業の課題の進め方や、家の用事の段取り、独学で続けたことでも成り立ちます。頼まれていないのに自分から始めたことが一つでもあれば、それを三つ目の部品に使えます。

原稿は丸暗記したほうがいいですか?

丸暗記はしなくて構いません。暗記した文章は、一か所忘れると続きが出てこなくなります。覚えておくのは四つの部品の見出しと三つ目の部品の言葉だけにすると、言い回しが変わっても順番は崩れません。

オンライン面接でも同じ組み立てでいいですか?

同じ組み立てで構いません。オンラインでは声が聞き取りにくくなることがあるので、部品と部品の間で一呼吸置くことを対面より意識してください。画面ではなくカメラを見る時間を、部品の切れ目に作っておくと、相手に話しかけている印象が残ります。

この記事の主張は、このサイトの面接対策150問にある問いの組み立てと悪い例で言い換えています。数字や体験談は使っていません。

根拠:面接対策150問 Q1・Q2・Q3・Q4(自己紹介・価値観)/Q11・Q12・Q14(強み)

自己紹介のあとには、学生時代に力を入れたことや、最後の逆質問が続くことがあります。どちらも、自己紹介で置いた見出しとつながっていると話しやすくなります。続けて読める記事を並べておきます。

ガクチカが無いと感じている人向けの記事のサムネイル 次に読む ガクチカが無いと思っている人へ|特別な経験がなくても書ける題材の選び方 「特別な経験がない」という前提そのものを解きます。規模ではなく、何を書くかで題材を選ぶ手順です。 shukatsu-products.pages.dev/note 逆質問の考え方を解説する記事のサムネイル 面接の最後に 逆質問で聞くこと・聞かないこと|聞く側の意図と、評価を下げる質問の型 「何か質問はありますか」の意図から逆算して、聞く質問と避ける質問を分けます。 shukatsu-products.pages.dev/note

【完全無料】

作った原稿を、面接の前に一度だけ声に出して聞いてもらう

原稿は、自分で読み上げても詰まる場所に気づきにくいものです。LINEの無料相談では、自己紹介の原稿を一緒に読みます。四つの部品がそろっているか、聞き返されたときの場面が話せるかを確かめます。

LINEで無料相談する(体育会学生の就活に強い)

※オンライン実施・費用は一切かかりません。特定の企業への応募を条件にすることはありません。運営は体育会学生の新卒就職支援を専門にする OnlyLife 株式会社です。

OnlyLife 就活ノートの公式アカウントのサムネイル LINEで相談する 面接の準備をLINEで相談できます 友だち追加すると、面接の準備で詰まったところを担当者にチャットで送れます。体育会学生の就活にも対応しています。 キャリア相談|OnlyLife / LINE公式アカウント・登録無料
就活ノート編集部のアイコン
この記事を書いた人

就活ノート編集部

OnlyLife 就活ノート

体育会学生の新卒就職支援を専門にする OnlyLife 株式会社の社内チームで、エントリーシートの添削と模擬面接を担当しています。記事は相談の場で実際に受けた質問と、その場で使った手順だけをもとに作っています。読んで納得して終わる記事ではなく、読みながら手が動く記事だけを出す方針です。

編集・監修:就活ノート編集部 / 担当領域:ES・自己PR・ガクチカ・面接対策 / 編集部の記事一覧