選考の案内に「集団面接」と書いてありました。別の会社からは「グループディスカッション」の案内も届いています。一人で受ける面接の準備は進めてきたのに、ほかの学生と並んで受ける選考で何をすればいいのかが、まだ決まっていません。
この記事を読み終えると、集団面接で自分の番にやることの順番と、グループディスカッションの流れに沿って自分が担う作業の決め方が手元に残ります。どちらも、前日までに練習できる形にしてあります。
先に、この記事の立場を書いておきます。「グループディスカッションでは司会をやると通る」のような言い切りは書きません。何を基準に合否を決めるかは会社が決めることで、外からは分からないからです。代わりに、どの会社の選考でも自分がやることを決めておける手順を書きます。
この記事の結論
集団面接は、一人ずつ答える時間が限られた面接です。最初の一文で質問に答え、指定が無くても短く言い切れる長さで用意します。
ほかの学生の答えを聞いて、自分の答えを変えません。前の人と内容が重なっても、自分の事実で答えます。
グループディスカッションは、限られた時間で結論を出す作業です。役割の名前より、時間・論点・まとめのどれで手を動かすかを先に決めておきます。
集団面接と個人面接のちがい
集団面接は、複数の学生が同じ部屋(オンラインなら同じ画面)に並び、面接官の質問に順番に答える形式です。全員に同じ質問をして端から順に答えることもあれば、一人ずつ別の質問をすることもあります。
面接の時間が決まっていて、そこに複数の学生が入るので、一人が話せる時間は個人面接より短くなります。個人面接のために作った長い答えは、そのままでは収まりません。集団面接の前には、答えを短く言い切る版に作り直しておきます。
この記事で言う「短く言い切る版」
最初の一文で質問に答え、根拠を一つだけ添えた答えのことです。理由や経験の細部は、面接官から重ねて聞かれたときに話します。
集団面接で、自分の番にやること
自分の番が来たら、次の順番で話します。前の人が長く話したあとでも、自分の答えの長さは変えません。
質問の言葉を確かめる
前の人の答えを聞いているうちに、質問の言葉がずれて覚えていることがあります。答える前に、何を聞かれたかを頭の中で言い直します。
最初の一文で答える
「私の強みは〇〇です」「御社を志望する理由は〇〇です」のように、質問への答えを最初の一文に置きます。
根拠を一つだけ添える
根拠になる経験を一つだけ、数を入れて話します。二つ目の経験は、聞かれたときのために取っておきます。
言い終えたことを示す
「以上です」と言って締めます。次の人に移るきっかけが、面接官にも分かります。
長すぎる答えの例(架空)
私の強みは粘り強さです。私は高校時代から陸上部に所属しており、大学でも競技を続けています。大学では長距離を走っていて、記録が伸びない時期もありましたが、練習のメニューを見直したり、先輩に相談したりして、少しずつ記録を伸ばしてきました。アルバイトでも……
短く言い切る版の例(架空)
私の強みは、結果が出ない時期にやり方を変えて続けられることです。陸上部で記録が半年止まったとき、練習の記録を見直して週の練習の組み方を変え、次の大会で自己記録を更新しました。以上です。
→ 短く言い切る版は、最初の一文が答えになっていて、根拠が一つ、数(半年・週の練習・次の大会)が入っています。長い答えは、強みの言葉が最初に来ても、根拠が並ぶうちに何の答えかが見えなくなります。
前の人と答えが重なったとき
前の人と同じ強みや、同じ種類の経験を話すことになっても、答えを変える必要はありません。言葉が同じでも、自分の経験の事実は人によって違います。気になるときは「前の方と重なりますが」と一言添えてから、自分の事実を話します。
順番が最初のとき、最後のとき
最初に答える番になったら、考える時間が短いので、短く言い切る版をそのまま使います。最後の番になったら、前の人の答えを聞いている間に、自分の答えの最初の一文だけを決めておきます。ほかの人の答えに合わせて、話す経験を変える必要はありません。
ほかの学生が話している間にやること
ほかの学生が答えている間も、面接は続いています。面接官から「今の意見について、どう思いますか」と振られることがあるので、話の要点を聞いておきます。
聞いている間に、自分の次の答えを頭の中で書き直し続けるのはやめておきます。答えは前日までに作ってあるので、当日に足すのは最初の一文の言い回しだけで足ります。
グループディスカッションの流れ
グループディスカッション(GD)は、数人のグループに課題が出され、話し合って結論を出す選考です。課題の出し方や時間、発表があるかどうかは会社によって違うので、案内と当日の説明を聞いて確かめます。ここでは、時間を決めて話し合い、最後に結論を発表する形を例にします。
課題と条件を確かめる最初
課題の文と、時間、発表の有無、結論の形(一つに決めるのか、案を並べるのか)を、全員で声に出して確かめます。
時間の配分を決める最初
論点を出す時間、話し合う時間、まとめる時間を、先に区切ります。区切りを決めておくと、最後に結論が出ないまま終わることを避けられます。
論点を出して、選ぶ前半
課題に答えるために決めることを並べ、どれから話すかを選びます。全部を話す時間は無いので、結論に要るものから選びます。
話し合って、結論をまとめる後半
出た意見を、選んだ論点ごとに整理して、結論を一つの文にします。
発表する最後
発表がある場合は、結論、理由、話し合いで出た反対の意見とその扱い、の順で話します。
例(架空)として、「新入社員が職場になじむために、会社ができることを一つ提案してください」という課題を考えます。最初に「一つに決める」という条件を確かめ、時間を区切り、「誰が困っているか」「会社が実際にできるか」という論点を選んでから、案を出して絞る、という順になります。
自分が担う作業を決めておく
GDでは、司会・書記・時間の確認・発表といった役割を、最初に決めるよう指示されることもあれば、決めずに始まることもあります。役割の名前より、自分がどの作業で手を動かすかを、前日までに決めておきます。
時間を見る
決めた時間の区切りを守るよう、残り時間を伝えます。役割を決めていなくても、誰でもできる作業です。
論点を整理する
出た意見を「これは〇〇の論点ですね」と分けて、話がどこまで進んだかを全員に見えるようにします。
意見をつなぐ
反対の意見が出たら、どこが違うのかを言葉にして、両方の意見のどちらを採るかを決める材料にします。
まとめの文を作る
結論を一つの文にして、発表の形に整えます。書記や発表の役割と重なる作業です。
どの作業も、一人で全部をやる必要はありません。自分が担う作業を一つ決めておけば、発言の回数を気にしなくても、話し合いの中で手を動かせます。
GDの練習は、友人と数人で集まり、タイマーで時間を区切ってやります。終わったら、自分がどの作業で手を動かしたかを一人ずつ言ってみてください。言えなかった人は、次の回で担う作業を一つ決めてから始めます。
前日までの練習
集団面接のための練習は、個人面接の答えを短く言い切る版に作り直すことです。面接対策150問で、答えたい問いを選び、最初の一文と根拠一つだけで声に出して答えてみます。見本を隠して答えたあとで見本と比べると、自分の答えのどこが長いかが分かります。
自己紹介を短く指定されたときの削り方は、自己紹介の記事にまとめています。GDは一人では練習しにくいので、課題の例を一つ決めて、時間の配分と論点の出し方だけを紙に書いてみるところから始めます。
集団面接・GDの前日に確かめること0 / 5 完了
よくある質問
集団面接で、前の人と同じ答えになってしまったら、どうすればいいですか?
答えを変える必要はありません。言葉が同じでも、自分の経験の事実は人によって違います。気になるときは「前の方と重なりますが」と一言添えてから、自分の事実を話します。
グループディスカッションで発言が少なかったら、それだけで不合格になりますか?
何を基準に合否を決めるかは会社が決めることで、外からは分かりません。この記事では、発言の回数を目標にせず、時間・論点・まとめのうち自分が担う作業を一つ決めて臨む手順にしています。
グループディスカッションでは、司会に立候補したほうがいいですか?
司会に立候補することで有利になるかどうかは、外からは分かりません。自分ができる作業を選びます。司会をしなくても、時間を見る、論点を整理する、まとめの文を作る、といった作業で話し合いを進められます。
オンラインのグループディスカッションで気をつけることはありますか?
画面越しでは、発言が重なったときにどちらが話すかを決めにくくなります。手を挙げる機能があれば使い、重なったら「お先にどうぞ」と譲るなど、自分の動き方を先に決めておきます。接続の準備は、対面の面接と同じく前日までに試しておきます。
集団面接の答えは、個人面接の答えを短くしたものです。もとになる答えの組み立てと、面接の段階ごとの準備の記事も、続けて読める記事として並べておきます。
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短く言い切る版の答えを、一緒に確かめる
はじめに状況をお聞きします。そのうえで、合いそうな条件や職種をお伝えします。面談のあとは、書類を見たり、模擬面接をしたりできます。どれを進めるかは、面談の最後に決めます。
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