面接で「あなたの就活の軸は何ですか」と聞かれて、「成長できる環境です」と答えました。続けて「成長とは、具体的にどういうことですか」と聞かれ、言葉に詰まりました。会社を選ぶ基準を、自分でもはっきり言えていなかったことに気づきました。
この記事を読み終えると、就活の軸を、仕事の中身の軸と働く条件の軸に分けて作る手順と、条件の軸を会社の情報で確かめる方法、面接で軸を伝えるときの組み立てが手元に残ります。
先に、この記事の立場を書いておきます。「この軸が正解」という例は挙げません。軸は、自分の経験と事情から作るもので、人によって違うからです。会社の情報の求め方は、厚生労働省のページで確かめたことだけを書き、末尾の参考欄に出どころと確かめた日を載せています。
この記事の結論
就活の軸は、仕事の中身についての軸と、働く条件についての軸に分けて作ります。
仕事の中身の軸は、自己分析で見つけた動き方から作り、一つの軸に二つ以上の出来事を結びつけます。
働く条件の軸は、会社の情報で確かめます。厚生労働省のページによると、新卒者等は、若者雇用促進法に基づいて、企業に職場情報の提供を求めることができます。
就活の軸を二つに分ける
この記事では、会社を選ぶときの基準を就活の軸と呼びます。軸は、二つに分けて作ります。一つは、どんな仕事をしたいかという仕事の中身についての軸、もう一つは、どんな条件で働きたいかという働く条件についての軸です。
二つを混ぜたまま考えると、「成長できる環境」のように、仕事の中身の話なのか、条件の話なのかが分からない言葉になります。分けておくと、面接で重ねて聞かれたときに、何の話をしているかを自分で言えます。
仕事の中身の軸を作る
仕事の中身の軸は、自己分析で見つけた自分の動き方から作ります。自分が何度も同じように判断したり、動いたりしてきたことは、仕事でもそうしたいことの手がかりになります。
動き方を一つ選ぶ材料
自己分析の記事の手順で見つけた動き方から、一つを選びます。
その動き方ができる仕事を書き出す調べる
その動き方が、どの業界のどんな仕事で使えるかを書き出します。業界と会社の調べ方は、志望理由の記事にまとめています。
軸の言葉にする仕上げ
「〇〇な状態の人を、△△という方法で支える仕事」のように、誰に、何を、どうするかが入った言葉にします。
働く条件の軸を作る
働く条件の軸は、自分の事情から作ります。勤務地、働き方、休み、研修、続けて働けるかどうかなど、自分にとって大事な条件を書き出し、譲れない条件と、あればよい条件に分けます。
この記事では、年収や休日の相場のような数字は書きません。公的な出どころの無い相場を基準にすると、自分の事情から離れた軸になるからです。譲れない条件には、なぜ譲れないのかという自分の事情を一行ずつ添えます。
働く条件の軸を書き出す0 / 4 完了
条件の軸を、会社の情報で確かめる
条件の軸は、会社の情報で確かめます。厚生労働省のページによると、若者雇用促進法では、労働条件に加えて、平均勤続年数や研修の有無・内容といった就労実態などの職場情報も提供することとなっています。
同じページは、提供を求められる情報を三つに分けています。募集・採用に関する状況(直近3事業年度の新卒採用者数・離職者数、平均勤続年数など)、職業能力の開発・向上に関する取組の実施状況(研修の有無・内容、メンター制度の有無など)、企業における職場定着に関する取組の実施状況(前事業年度の月平均所定外労働時間、有給休暇の平均取得日数など)です。
職場情報の求め方
企業がホームページや会社説明会、求人票で、あらかじめ情報を出していることもあります。出ていない場合は、厚生労働省のページに書かれた方法で求めることができます。
プレエントリーをする最初に
就職情報サイトや企業の採用ページで、正式な応募の前に、採用情報や資料を請求するために氏名・学校名・連絡先などを登録します。
メールか書面で求める求めるとき
氏名、連絡先(住所かメールアドレス)、学校名と在学年または卒業年月、情報の提供を希望することを、メールか書面で企業に伝えます。
説明会や面接の場で求めるその場で
説明会や面接の場面では、情報の提供を希望することを口頭で伝えるだけで、求めることができるとされています。
ハローワークや大学などの職業紹介を通じた求人は、その窓口から企業に求めてもらうこともできます。厚生労働省のページは、提供された情報をSNSに投稿するなどして転用しないよう、適切に扱うことも求めています。
情報を求めるメールは、何の情報が欲しいのかを、軸の言葉と結びつけて書くと、受け取る側にも意図が伝わります。たとえば「研修の内容を知りたい」のように、条件の軸の一行をそのまま使ってください。
面接で軸を伝える
面接で軸を聞かれたら、軸の言葉、その軸を持った理由になる出来事、その軸と応募先の会社のつながり、の順で話します。
理由が伝わらない例(架空)
私の就活の軸は、成長できる環境です。若いうちから挑戦させてもらえる会社で働きたいと考えています。
理由が伝わる例(架空)
私の就活の軸は、困っている人に気づいて、仕組みのほうを変える仕事ができることです。アルバイトでもゼミでも、人ではなく手順を変えて問題を片づけてきました。御社の〇〇の仕事は、取引先の業務の手順を見直す提案から始まると説明会で伺い、この軸と重なると考えました。
→ 伝わる例には、軸の言葉、その軸を持った理由になる出来事、応募先の仕事とのつながりの三つが入っています。伝わらない例は、どの会社にも当てはまり、成長が何を指すのかも分かりません。
よくある質問
就活の軸は、いくつ持てばいいですか?
この記事では数の目安は書きません。仕事の中身の軸と、働く条件の軸を、まず一つずつ作ります。応募する会社を選びながら、足りないと感じたときに足します。
「成長できる環境」は、就活の軸になりますか?
そのままでは、仕事の中身の話なのか、条件の話なのかが分かりません。何ができるようになることを成長と呼ぶのか、そのためにどんな仕事や研修が要るのかまで言葉にすると、軸として使えます。
説明会で、職場情報を聞いてもいいのでしょうか?
厚生労働省のページによると、説明会や面接の場面では、情報の提供を希望することを口頭で伝えるだけで、求めることができるとされています。同じページは、双方向の理解が深まるよう、丁寧なコミュニケーションを心がけるよう呼びかけています。
軸に合う会社が見つかりません。
働く条件の軸のうち、譲れない条件と、あればよい条件の分け方を見直します。譲れない条件には、自分の事情が一行ずつ添えられているかを確かめ、事情を書けない条件は、あればよい条件に移します。
参考にした公的資料
制度・日程・法律についての説明は、次の公的機関のページで確かめたものだけを書いています。確かめた日も添えています。
厚生労働省「職場情報の提供制度」
https://www.mhlw.go.jp/
軸の材料になる動き方は、自己分析で見つけます。自己分析と志望理由の記事を、続けて読める記事として並べておきます。
【完全無料】
軸の言葉を、一緒に確かめる
はじめに状況をお聞きします。そのうえで、合いそうな条件や職種をお伝えします。求人は、探してほしいと言われたときだけお送りします。
LINEで相談する※相談は無料です。LINEで申し込めます。面談はオンラインで、最短当日です。初回の面談は10〜15分ほどが目安で、カメラオフ・私服で構いません。