引退して就活を始め、エントリーシートの就活の軸の欄に「チームで目標に向かえる会社」と書きました。読み返すと、どの会社にも当てはまりそうです。競技のどの場面から出てきた言葉なのかも、自分で説明できずにいます。
この記事を読み終えると、競技の中で力が出た場面と出なかった場面を書き出した紙が、手元に残ります。紙には、自己分析チェック(80問)を切り口にして拾った性格・強みの手がかりと、軸の候補も書き込みます。
この記事では、「この性格ならこの業界」「この競技ならこの職種」という当てはめはしません。性格の言葉から仕事は一つに決まらず、体育会の経験が選考でどう扱われるかも、外からは分からないからです。書くのは、自分の経験から軸の候補を書き出す手順だけで、例はすべて架空のものです。
この記事の結論
競技の中で力が出た場面と出なかった場面を書き出し、していたことと、そのときの条件に分けます。
自己分析チェック(80問)の5つの傾向を切り口に場面を読み直し、性格・強みの手がかりを拾います。
手がかりを仕事の中身と働く条件の軸の候補に書き換え、仕上げは就活の軸の決め方の記事の手順で進めます。
競技の経験から、軸の候補を作る流れ
就活の軸は、応募する会社を選ぶときの自分の基準です。就活の軸の決め方の記事では、軸を仕事の中身の軸と働く条件の軸に分けて作り、会社の情報で確かめます。
この記事が受け持つのは、その手前の作業です。競技の経験から性格・強みの手がかりを取り出し、二つの軸の候補に書き換えるところまでを扱います。引退の月ごとに何から手をつけるかは、体育会学生の就活のページにまとめています。
競技で力が出た場面と、出なかった場面を書き出す
紙を1枚用意して、競技の中の場面を書き出します。試合だけでなく、練習、ミーティング、遠征や合宿の準備、オフシーズンの過ごし方も場面に入れます。
場面を一行ずつ書く最初に
競技の中で、自分が何かをした場面を一行ずつ書きます。役職やレギュラーかどうかは問いません。
力が出た場面と、出なかった場面に印を付ける次に
力が出たと感じた場面と、思うように動けなかった場面に、別々の印を付けます。どちらの場面も手がかりになります。
していたことと、そのときの条件を分けて書く最後に
場面ごとに、自分がしていたことを書きます。その横に、人数、予定の決まり方、指示の受け方など、そのときの条件を書きます。
していたことは仕事の中身の軸の、そのときの条件は働く条件の軸の手がかりになります。
試合に出られなかった期間や、けがで練習を離れていた期間も、ほかの期間と同じように書き出します。その期間に何をしていたか、どんな条件なら動けたかも、手がかりになります。
書き出した場面は、体育会学生の自己PRや体育会学生のガクチカを書くときの材料にも使えます。
5つの傾向を切り口に、性格・強みの手がかりを拾う
場面を書き出したら、自己分析チェック(80問)に答え、その結果を切り口にして場面を読み直します。傾向の名前は、場面のどこを見るかを決める物差しとして使います。
質問に4段階で答えると、対人・発信、協調・支援、計画・遂行、挑戦・変化、安定・平常心の5つの傾向の強さが出ます。心理検査や医学的な診断ではありません。
自己分析チェックに答える最初に
チェックに答え、5つの傾向の結果を、場面を書き出した紙の横に書き写します。
強く出た傾向と、弱く出た傾向を一つずつ選ぶ次に
結果の画面では、傾向ごとに両端の言葉が並びます。弱く出た傾向は、もう一方の端の側に出ています。どちらの端が優れているわけでもないと、画面にも書かれています。
当てはまる場面を探す最後に
選んだ傾向ごとに、当てはまる場面を紙から探します。傾向ごとに出る、強みとして言えることと注意したい点も、場面が見つかったものだけを使います。
傾向ごとに、競技の中で見る場面と、中身と条件の手がかりを拾う問いを並べます。どちらの端に出た人も、同じ問いで読み直せます。
対人・発信:人に向けて話した場面
結果の両端は「ひとりで深める」と「人と広げる」です。新入生の勧誘、他校との練習試合の連絡、ミーティングでの発言など、人に向けて話した場面を見ます。
中身の手がかりとして、先に声をかけて進めたのか、考えをまとめてから伝えたのかを書きます。条件の手がかりとして、相手の人数や、話す前に準備の時間があったかを書きます。
協調・支援:部の中で意見が分かれた場面
結果の両端は「自分の判断を通す」と「周囲と調整する」です。練習の内容や部の決まりごとをめぐって、部員の意見が分かれた場面を見ます。
中身の手がかりとして、全員が納得する形を探したのか、自分の考えを通したのかを書きます。条件の手がかりとして、決める役が誰で、話し合う時間がどれくらいあったかを書きます。
計画・遂行:期限が決まっていた準備
結果の両端は「状況に合わせて動く」と「計画どおり進める」です。大会や遠征、合宿の準備や、試験期間と練習が重なった時期を見ます。
中身の手がかりとして、先に段取りを決めたのか、状況を見ながら組み替えたのかを書きます。条件の手がかりとして、予定が前もって分かっていたか、途中で変わったかを書きます。
挑戦・変化:やり方が変わった場面
結果の両端は「確実な方法を選ぶ」と「新しい方法を試す」です。新しい練習を取り入れたときや、ポジション、種目、指導を受ける相手が変わったときを見ます。
中身の手がかりとして、新しいやり方を自分から試したのか、確かめたやり方を積み上げたのかを書きます。条件の手がかりとして、試す前に誰の許しが要ったか、慣れるまでの時間があったかを書きます。
安定・平常心:気持ちが揺れた場面
結果の両端は「変化に敏感」と「動じにくい」です。試合でのミスや、指摘を受けたあと、けがで練習を離れたときなど、気持ちが揺れた場面を見ます。
中身の手がかりとして、揺れたあとに何をして立て直したかを書きます。条件の手がかりとして、誰がそばにいたか、立て直すまでの時間があったかを書きます。
手がかりを、仕事の中身と働く条件の候補に書き換える
拾った手がかりを、軸の候補の言葉に書き換えます。競技を知らない人が読んでも、何をする仕事か、どんな条件で働きたいかが分かる言葉にします。
競技の言葉を外す最初に
ポジションの名前、練習の呼び名、大会の名前を、競技を知らない人にも分かる言葉に置き換えます。
中身の手がかりを、仕事の中身の候補にする中身
自分がしていたことから、「何に(誰に)、何をする仕事」の形の候補を作ります。
条件の手がかりを、働く条件の候補にする条件
そのときの条件から、「どんな条件で働きたいか」の形の候補を作ります。その条件が要る理由を、一行添えます。
競技の外の場面でも確かめる最後に
授業、アルバイト、家のことなどで、同じ手がかりが出た場面を一つ探します。競技の外の経験の書き出し方は、自己分析のやり方の記事にまとめています。
書き換える前の候補(架空)
チームで目標に向かえる会社。
書き換えた候補(架空)
仕事の中身:意見の分かれた人たちの話を一人ずつ聞き、全員が動ける順番に組み直す仕事。働く条件:目標と期限は先に決まり、進め方は任される働き方(自分で段取りを組めた時期に力が出たため)。もとの場面:練習の組み替えで部員の意見が分かれたとき(競技)と、アルバイトのシフトを組み直したとき(競技の外)。
→ 書き換えた候補には、何をする仕事か、どんな条件で働きたいか、それを支える二つの場面が入っています。書き換える前の候補は、どの会社にも当てはまり、どの場面から出た言葉かも分かりません。
候補を仕上げて、面接の問いで確かめる
書き換えた候補は、まだ軸の下書きです。仕上げは、就活の軸の決め方の記事の手順で進めます。条件を譲れないものとあればよいものに分ける手順、会社の情報での確かめ方、面接で伝える順番は、その記事にあります。
候補の言葉で答えられるかは、面接対策150問で確かめます。Q10(最も自分らしくいられる場面)には、力が出た場面を一つに絞って答えます。
Q97(やりがいを感じるとき)には仕事の中身の候補で、Q99(譲れない条件)には働く条件の候補で答えます。競技の外でも同じように動けるかは、Q30(違う環境でも再現できるか)で確かめます。
軸の候補を書き終えたら確かめること0 / 5 完了
書き出した紙は、選考が進んでも手元に置いておいてください。面接で、その軸はどの経験から来ているのかと重ねて聞かれたとき、紙の場面がそのまま答えの材料になります。
よくある質問
役職がなく、試合にもあまり出ていません。書き出せる場面はありますか?
練習や準備、記録、遠征の段取り、試合に出られなかった期間の過ごし方も、書き出す場面に入ります。役職や出場の有無ではなく、何をしていたときに力が出たかと、そのときの条件を書きます。
自己分析チェックの結果が、競技をしていたころの自分と合いません。
チェックの結果は、場面を読み直すときの切り口として使います。書き出した紙に当てはまる場面が無い傾向は、手がかりに入れずに置いておきます。
競技の話しか出てきません。軸の候補に、競技以外の経験も要りますか?
一つの候補には、二つ以上の場面を結びつけます。授業、アルバイト、家のことなど、競技の外で同じ手がかりが出た場面を探します。見つからないときは、競技の中の別の時期の場面を結びつけます。
面接で就活の軸を聞かれたら、競技の話から始めていいですか?
先に軸の言葉を言い、そのあとに、その軸を持った理由として競技の場面を話します。競技の用語は、競技を知らない人にも分かる言葉に置き換えます。話す順番は、就活の軸の決め方の記事で扱っています。
軸の候補を仕上げる手順と、競技の経験を自己PRにする手順の記事を並べておきます。
【完全無料】
書き出した軸の候補を、一緒に読み合わせる
はじめに状況をお聞きします。求人は、探してほしいと言われたときだけお送りします。面談のあとは、書類を見たり、模擬面接をしたりできます。どれを進めるかは、面談の最後に決めます。
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