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体育会の役職別、経験の伝え方|やってきた仕事を洗い出し、ESと面接の言葉にする手順

体育会の役職別、経験の伝え方を解説する記事のアイキャッチ画像

エントリーシートに部活のことを書こうとして、「主務として部を支えました」の一文で手が止まっています。大会の申し込みも、部費の管理も、他大学との連絡も、確かに受け持ってきました。けれども、どれをどう書けば伝わるのかが分からず、面接で何を聞かれるのかも見当がつきません。

この記事を読み終えると、役職で受け持った仕事の一覧が手元に残ります。あわせて、ESに書く場面の選び方と書く順番、面接で重ねて聞かれる問いへの準備も残ります。主将・副将・主務・マネージャー・学生コーチと、役職が無かった人のそれぞれを、同じ三つの手順で扱います。

この記事では、「この役職なら選考で有利になる」「主将には〇〇の業界が向いている」とは書きません。会社が何を見るかは外から分からず、役職と業界や職種を結びつける出どころも無いからです。書くのは仕事を洗い出して言葉にする手順だけで、例はすべて架空のものです。

この記事の結論

役職の名前ではなく、やってきた仕事を一行に一つずつ書き出し、相手・扱ったもの・自分で変えたことを書き足します。

ESには、自分で変えたことが書ける場面を一つ選び、困っていたこと、変えたこと、その後の変化の順に書きます。

面接では、最初の一文で役職と受け持った仕事を言い、重ねて聞かれたときの別の場面も用意します。役職が無かった人も、同じ手順で書けます。

どの役職でも、同じ三つの手順で書く

役職の名前と、その役職が受け持つ仕事は、部によって違います。そこでこの記事では、役職の名前ではなく、やってきた仕事から書き始めます。

ESの欄に合わせた文章の組み立ては、体育会学生の自己PRと体育会のガクチカの記事にまとめています。この記事は、その手前の、役職で受け持った仕事を洗い出して言葉にするところを扱います。

やってきた仕事を洗い出す最初に

紙かメモの画面に、役職で受け持った仕事を一行に一つずつ書き出します。毎週の仕事、毎月の仕事、大会や合宿の前だけの仕事、急に起きて対応した仕事に分けると、抜けが見つかります。

一つの仕事ごとに、相手と扱ったもの、自分で変えたことを横に書き足します。相手は部員・監督・学外の人など、扱ったものは日程・書類・お金・道具・記録などです。練習・授業・遠征の予定と並べて書くと、限られた時間でどう回したかも書けます。

ESに書く場面を一つ選ぶ次に

自分で変えたことが書けた仕事から、設問に合う場面を一つ選びます。書く順番は、役職と受け持った仕事、困っていたこと、自分で変えたこと、変えたあとの周りの動き、仕事での使い方です。

部の中だけで通じる言葉は、競技を知らない人にも分かる言葉に置き換えます。仕事を表す言葉に迷ったら、自己分析チェック(80問)の結果に出る傾向と見比べます。

面接で話す順番と、重ねて聞かれる問いを用意する最後に

面接では、最初の一文で役職と受け持った仕事を言い、ESに書いた場面を話します。重ねて聞かれたときのために、一覧から別の場面をもう一つ選んでおきます。

練習には、面接対策150問のリーダーシップ・フォロワーシップの分野(Q51〜Q55)を使います。

引退の月から、この作業をいつ進めるかを決めるときは、体育会学生の就活のページで順番を確かめます。

主将・副将:決めたことと、決め方を書く

主将や副将が受け持つ仕事には、部の方針や練習の進め方を決める場面があります。ESでは、決めた中身だけでなく、誰に何を聞き、何と何を比べて決めたかまで書きます。

主将・副将が洗い出す仕事の例

練習の目標や進め方を、監督や部員と話して決める

練習の前後のミーティングで、全体に伝えることを決める

部員から意見を集め、監督やコーチに伝える

部の決まりごとを見直す

副将の場合は、主将がいないときに代わりを務める、練習の班をまとめる、主将と部員の間で話を聞く

決めたことだけの例(架空)

主将として、練習の前のミーティングを短くしました。

決め方まで書いた例(架空)

主将として、部員〇〇人の練習の進め方を決める役を受け持ちました。練習前のミーティングが〇分続いていたため、学年ごとの代表に意見を聞き、内容を絞る案と前日に紙で配る案を比べました。前日に読める紙の案を選び、ミーティングは〇分になりました。

→ 決め方まで書いた例には、誰に意見を聞いたか、何と何を比べたか、変えたあとの結果が入っています。

副将は、主将と意見が分かれた場面や、主将と部員の間で話を聞いた場面を一覧から探します。例(架空):「副将として、練習の量をめぐって学年の間で意見が分かれたとき、学年ごとに〇人ずつ話を聞き、二つの案を並べて主将に渡しました。」

面接では、最初の一文で何を決めたかを言い、次に決め方を話します。面接対策150問では、Q51(リーダーシップを発揮した経験)とQ55(いちばん厳しい判断)で練習します。練習に気持ちが向いていない部員に声をかけた場面があれば、Q53(やる気が見えないメンバーへの対応)も用意します。

自分の決め方の特徴は、Q52(リーダーとしてのスタイル)で言葉にします。副将は、Q41(意見が合わない相手との進め方)とQ54(リーダーではない立場での貢献)も使えます。

主務:事務と調整の仕事を、書類と面接の言葉にする

この記事では、大会の申し込み、日程の管理、部費の管理、他大学や連盟との連絡を、主務の仕事の例として扱います。主務という言葉が指す仕事は部によって違うので、ESと面接では、最初に受け持った仕事を言います。

四つの仕事を洗い出す

大会の申し込み締切のある仕事

出場する部員の名簿や書類を集めて、締切までに出す仕事です。何の大会に何人分を、締切のどれくらい前にそろえたかを書きます。

書類の不足や書き間違いを防ぐために、自分で決めた確かめ方があれば書き足します。

日程の管理毎週・毎月の仕事

練習・試合・遠征の予定を立て、会場や移動の手配をして、部員に伝える仕事です。予定が変わったときに、誰に、どの順番で、何を使って伝えたかも書きます。

部費の管理お金を扱う仕事

部費を集め、支払い、記録して、部員や監督に報告する仕事です。記録の付け方と、金額の合わないところを見つける確かめ方を書きます。

他大学や連盟との連絡学外の人との仕事

練習試合の日程を他大学の部と合わせたり、大会の運営について連盟とやり取りしたりする仕事です。相手の立場と、頼んだことと、どの条件を合わせたかを書きます。

段取り・確認・調整のどれかを決めて、ESに書く

事務と調整の仕事を表す三つの言葉

段取りは、締切から逆算して、作業の順番と日にちを決めることです。

確認は、書類やお金の間違いを防ぐ手順を作ることです。

調整は、他大学や連盟、監督など、立場の違う相手と日程や条件を合わせることです。

四つの仕事から一つを選び、この三つのどれにあたるかを決めてから書きます。作業の名前だけを並べると、読む人には何を変えたのかが伝わりません。

仕事の名前だけの例(架空)

主務として、大会の申し込みや部費の管理など、部の運営を支えました。

段取りまで書いた例(架空)

主務として、年〇回の大会の申し込みを受け持ちました。部員〇〇人分の書類が締切の前日にそろう状態だったため、集める日を締切の〇週間前に決め、名簿と照らす表を作りました。その後の大会では、締切の〇日前に提出を終えています。

→ 段取りまで書いた例には、受け持った仕事、困っていたこと、自分で変えた手順、変えたあとの結果が入っています。

部員や他大学、連盟の名前は書かずに、「部員〇〇人」「他大学の部」「学外の団体」と言い換えます。部費の金額は、外に出してよいかを部で確かめ、書かないときは件数や回数、手順の変化で書きます。

面接では、手順をそう決めた理由まで話す

面接では、ESに書いた場面を話したあとに、手順をそう決めた理由を一文で添えます。例(架空):「集める日を締切の〇週間前にしたのは、書き間違いを直す時間を残すためです。」

重ねて聞かれたときのために、学外の人への頼み方と、予定どおりに進まなかったときの対応も用意します。頼み方は、Q44(年上や立場が上の人に動いてもらった経験)で練習します。予定どおりに進まなかったときの対応は、Q146(予期しないトラブルへの動き方)で練習します。

部費の記録のように数字を扱った仕事は、Q56(成果を数字で説明)とQ57(数字の測り方)で練習します。数字は、何をどう記録したものかまで答えます。

マネージャー・学生コーチ:支えた仕事と、教えた仕事を書く

マネージャーと学生コーチも、同じ手順で仕事を洗い出します。「支えました」「教えました」で終わらせず、どの手順や教え方を、どう変えたかを書きます。

マネージャーの仕事

マネージャーが洗い出す仕事の例

練習の準備と片づけをする

練習や試合の記録(出欠・タイム・練習の内容など)を付ける

用具を管理する

部員に連絡する

試合や遠征の準備をする

例(架空):「マネージャーとして、用具の管理を受け持ちました。練習の後に用具が足りないと分かることが続いたため、練習の前と後に数を数える表を作り、数える係を学年ごとに分けました。表を使い始めてからは、片づけが〇分早く終わるようになりました。」

面接では、Q54(リーダーではない立場での貢献)で練習します。記録の数字を話すときは、Q56とQ57で、何の数字をどう数えたかまで答えます。

学生コーチの仕事

学生コーチが洗い出す仕事の例

練習メニューを作る

選手の動きを見て、気づいたことを伝える

下級生に教える

監督やコーチと練習の方針を話し、選手に伝える

試合の映像や記録を見て、次の練習に反映する

学生コーチの話は、教えた中身より、相手に合わせて教え方をどう変えたかを書きます。例(架空):「下級生〇人の練習を受け持ち、言葉の説明では動きが変わらない部員には、手本の動きを撮影して一緒に見る形に変えました。」

選手から学生コーチに移った人は、移った経緯を一文で書き、移ったあとに受け持った仕事に字数を使います。面接では、Q45(後輩や新人を育てた経験)とQ142(相手に合わせて説明した経験)で練習します。

役職が無かった人も、同じ手順で書ける

役職が無くても、部で受け持った仕事はあります。当番や係、学年で分けた仕事、自分から始めたことを、同じように一行ずつ書き出します。

役職が無かった人が洗い出す仕事の例

用具や会場の準備などの当番を受け持つ

学年で分けた係を受け持つ

練習の工夫を自分から始める

後輩に声をかけたり、教えたりする

試合に出なかった期間や、故障で練習を離れた期間に、別の仕事を受け持つ

ESは「部員として」から書き始め、受け持った仕事と、自分で変えたことを書きます。役職が無かったことを断る文は要りません。

例(架空):「部員として、練習前の準備の当番を受け持ちました。準備に時間がかかり、練習の開始が遅れていました。道具の置き場所を図にして当番の間で共有し、準備にかかる時間を〇分縮めました。」

面接では、最初の一文で受け持った仕事を言います。練習には、Q54(リーダーではない立場での貢献)とQ27(自分で判断して動いたこと)を使います。チームの中での役回りを聞かれたときのために、Q69(チームの中で担う役割)も用意します。

出番のなかった期間や故障の期間の書き方は、体育会のガクチカの記事にまとめています。

ESを出す前と、面接の前に確かめること0 / 7 完了

洗い出した仕事を、就活の軸の材料にする

書き出した仕事の一覧に、もう一度やりたい仕事と、できれば避けたい仕事の印を付けます。印の横には、そう感じた理由を一行ずつ書いておきます。

自己分析チェック(80問)は、結果を五つの傾向の強さで示します。印を付けた仕事での自分の動き方と、結果の傾向を見比べると、やりたいことを言葉にする手がかりになります。

就活の軸は、仕事の中身の軸と、働く条件の軸に分けて作ります。作り方は、就活の軸の決め方の記事にまとめています。競技の経験から軸の候補を書き出す手順は、体育会の経験から就活の軸を決めるの記事にあります。

就活ノート編集部のアイコン 編集部から

書き出した仕事の一覧は、ESを出したあとも取っておいてください。面接で別の場面を聞かれたとき、一覧を見返せば、話す候補がそろっています。

よくある質問

主将と主務のように、役職を二つ受け持っていました。どちらを書けばいいですか?

両方の仕事を同じ一覧に書き出し、設問に合う場面を一つ選びます。ESに書かなかったほうの仕事は、面接で重ねて聞かれたときの場面として用意しておきます。

役職に就いた期間が短く、書けることがありません。

期間の長さではなく、受け持った仕事の一覧から探します。役職に就く前に受け持った当番や係の仕事も、同じ一覧に書けます。

部費の金額や、他大学・連盟の名前を書いてもいいですか?

名前は書かずに、「他大学の部」「学外の団体」のように言い換えます。金額は、外に出してよいかを部で確かめ、書かないときは件数や回数、手順の変化で書きます。

役職が無かったことは、選考で不利になりますか?

この記事では書きません。会社が選考で何を見るかは、外からは分からないからです。役職が無くても、受け持った仕事を同じ手順で洗い出し、ESと面接の言葉にできます。

役職の仕事を言葉にしたら、自己PRとガクチカの欄に組み立て、就活の軸につなげます。続けて読む記事を並べておきます。

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役職の経験の話し方を、模擬面接で確かめる

はじめに状況をお聞きします。面談のあとは、書類を見たり、模擬面接をしたりできます。どれを進めるかは、面談の最後に決めます。

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この記事を書いた人

就活ノート編集部

Only Life 就活ノート

体育会学生の新卒就職支援を専門にする Only Life 株式会社の社内チームで、エントリーシートの添削と模擬面接を担当しています。面接対策150問や公的機関の資料を使った記事は、本文末の参考欄や根拠欄に出どころを記しています。読んで納得して終わる記事ではなく、読みながら手が動く記事だけを出す方針です。

編集・監修:就活ノート編集部 / 担当領域:体育会学生の就活・ES・面接対策 / 編集部の記事一覧