営業の仕事を続けるうちに、別の職種で働きたいと考えるようになりました。けれども、職務経歴書に書けるのは営業の経験だけで、応募したい職種の仕事にどうつながるのかを説明できません。面接で「なぜ営業を続けないのか」と聞かれたときの答えも、まだ持っていません。
この記事を読み終えると、営業の経験を作業に分けて書き出す手順、応募先の仕事と重なる作業を探す手順、職務経歴書で言い換える書き方、面接で職種を変える理由を話す順番が手元に残ります。
先に、この記事の立場を書いておきます。営業からどの職種に移りやすいか、という見通しは書きません。公的な出どころが無いからです。書くのは、書類と面接の手順だけです。書き方の決まりは、ハローワークの「職務経歴書の作り方」のパンフレットで確かめたことに沿っています。例は、すべて架空のものです。
この記事の結論
営業の経験は、「営業」という職種名のままにせず、相手の要望を聞き取る、提案書を作る、数字を管理するなどの作業に分けて書き出します。
応募先の求人票の仕事の内容と重なる作業を選び、職務経歴書では、その作業を応募先の仕事の言葉で言い換えて書きます。
面接では、職種を変える理由を、事実・判断・次の三つの段で話し、いま準備していることを添えます。
営業の経験を、作業に分けて書き出す
「営業をしていました」の一言には、いくつもの作業が入っています。まず、ふだんの仕事を作業に分けて書き出します。
一日の仕事を書き出す最初に
訪問や商談だけでなく、準備や事務の作業も含めて、ふだんの一日を順に書き出します。
作業の名前にする次に
書き出した仕事を、相手の要望を聞き取る、提案書や見積書を作る、売上や案件の数字を管理する、社内の部署と納期を調整する、納品後の問い合わせに対応する、のような作業の名前にします。
作業ごとに事実を添える最後に
作業ごとに、量や期間、使った道具を書き添えます。例(架空):「提案書:月〇件ほど作成。表計算と発表用のソフトで、ひな形を作った」。
応募先の仕事と重なる作業を探す
応募したい求人の求人票を読み、仕事の内容に書かれた作業を書き写します。その横に、前の章で書き出した作業のうち、同じものや近いものを並べます。重なりの書き出し方は、未経験の職種への転職の記事の手順と同じです。
職種名のままの例(架空)
営業職として、法人顧客を担当しました。
作業に言い換えた例(架空)
法人顧客〇社の担当として、要望の聞き取りから提案書の作成、社内の制作部門との納期の調整までを担当しました。応募職種の〇〇で求められる、関係部署との調整と資料の作成に重なると考えています。
→ 言い換えた例は、営業の中の作業を書き出し、応募先の仕事のどこに重なるかを、求人票の言葉で書いています。
職務経歴書での書き方
ハローワークの「職務経歴書の作り方」のパンフレットは、異なる職種へ転職する場合は、なぜ異なる職種へ転職しようとするのか、応募先の職種の仕事の内容を理解したうえで応募していること、応募先の仕事をこなせる能力や適性があること、の三つを説明するよう書いています。
職務内容は、重なる作業を詳しく職務経歴の欄
営業の職務内容のうち、応募先の仕事と重なる作業を詳しく書き、重ならない作業は短くします。
活かせる能力は、作業の言葉で活かせる能力の欄
「コミュニケーション能力」のような大きな言葉ではなく、聞き取り、資料の作成、数字の管理のように、作業の言葉で書きます。
志望動機は、職種を変える理由と仕事の理解志望動機の欄
なぜ職種を変えるのかと、応募先の仕事で入社後に何をするかを書きます。組み立ては、転職の志望動機の記事にまとめています。
営業の実績の書き方は、営業職の職務経歴書の書き方の記事にまとめています。応募先の仕事と重ならない実績も、数字の出どころを添えて短く書いておくと、面接で聞かれたときに答えられます。
面接で、職種を変える理由を話す
職種を変える理由は、転職の面接の記事の三つの段(事実・判断・次)で組み立てます。
事実:営業で何をしてきたか最初に
担当した顧客と作業を、数や期間を入れて話します。
判断:なぜ職種を変えると決めたか次に
営業の仕事の中で、どの作業に関心を持ち、なぜ応募先の職種を選んだかを話します。営業の仕事を否定する言葉で話さず、仕事の中で気づいたことから話します。
次:いま何を準備しているか最後に
応募先の仕事のために学んでいることや、職務経歴書に書いた重なる作業を話します。
応募する前に確かめること0 / 5 完了
作業の書き出しは、営業の仕事を辞める前に、一週間分の予定表を見ながら行ってください。記憶だけで書くより、作業の名前と量が具体的になります。
よくある質問
営業から移りやすい職種は、どれですか?
この記事では書きません。公的な出どころの無い見通しを、判断の基準にしないためです。応募したい求人の仕事の内容と、自分の作業の重なりを書き出して確かめます。
営業の数字の実績は、別の職種に応募するときも書きますか?
書いてかまいません。応募先の仕事と重なる作業を先に詳しく書き、数字の実績は、何の数値か・期間・比べた相手を添えて短く書きます。
「営業が嫌になった」が本音です。面接でどう話せばいいですか?
嫌になった気持ちだけを話さず、営業の仕事の中で何に気づき、なぜ応募先の職種を選んだかを、事実と判断に分けて話します。
資格や学習は、先に済ませてから応募したほうがいいですか?
求人票で、その資格が必要な条件かを確かめます。必要な条件でなければ、学習中であることと修了の予定を、職務経歴書と面接で伝えます。
参考にした公的資料
制度・日程・法律についての説明は、次の公的機関のページで確かめたものだけを書いています。確かめた日も添えています。
厚生労働省『職務経歴書の作り方』(パンフレット、令和5年5月)
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
重なりの書き出し方と、転職の面接の組み立ての記事を並べておきます。
【完全無料】
営業の経験の言い換えを、一緒に書き出す
はじめに状況をお聞きします。そのうえで、合いそうな条件や職種をお伝えします。面談のあとは、職務経歴書を見たり、模擬面接をしたりできます。どれを進めるかは、面談の最後に決めます。
LINEで相談する※相談は無料です。LINEで申し込めます。面談はオンラインで、最短当日です。初回の面談は10〜15分ほどが目安で、カメラオフ・私服で構いません。