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ガクチカの作り方|サークルもバイトも「普通」な人のための逆算法

ガクチカの作り方を解説する記事のアイキャッチ画像

「ガクチカ、私には書けるものが何もないんです」

この言葉を、去年だけで100回以上聞きました。サークルには入っているけれど幹部ではない。バイトは週2でレジを打っているだけ。ゼミも普通に出ているだけ。だから「学生時代に力を入れたこと」という設問の前で止まってしまう。28卒のみなさんのほとんどが、この状態で9月を迎えています。

そのうえで就活サイトの合格例を読むと、事態が悪化します。代表を務めて部員を80人に増やした話、起業した話、海外で活動した話。読んだあとで自分のレジ打ちを思い出すと、書く気が消えていきます。

でも、本当にガクチカは実績の大きさで比べられているのでしょうか。

就活ノート編集部の先輩キャラクター ノート先輩

違います。ガクチカで読まれているのは結果の大きさではなく、「困った」から「やってみた」までの間に、あなたが何を考えたかです。ここは経験の派手さと完全に無関係なので、レジ打ちでも成立します。

この記事では、実績から探すのをやめて困りごとから逆算する4ステップ、エピソードの選び方、STAR法に1文足した型、200字・400字・600字の書き分け、そして面接の深掘りに耐えるための準備までを順番に並べました。自己PRの書き方で紹介した3列の紙がそのまま使えるので、あちらを先に読んだ方はシートを手元に置いてください。

1. ガクチカとは何か|設問が聞いているのは「進め方」です

「学生時代に力を入れたこと」という設問は、力の入れ具合を測っているわけではありません。企業が知りたいのは、あなたがひとつのことに取り組むとき、どういう順番で物事を進める人なのかという点です。

ここが自己PRとの違いです。自己PRは「この力を別の場面でも使える」という横の広さを示す欄でした。ガクチカは逆に、ひとつの取り組みを縦にどこまで掘ったかを示す欄です。だから同じバイトの話を両方に使っても、主役を変えれば重複しません。

そしてガクチカには、自己PRにはない特徴があります。面接でほぼ必ず、10分以上の深掘りを受けるということです。「なぜそう考えたんですか」「他の方法は検討しましたか」「もう一度やるならどこを変えますか」。この深掘りに耐えられるかどうかで決まるので、書いた時点で終わりではありません。

用語の整理

ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略で、選考でほぼ必ず聞かれる設問です。設問文は「学生時代に最も打ち込んだこと」「これまでに主体的に取り組んだ経験」など企業ごとに揺れますが、聞かれていることは同じです。

2. 企業がガクチカで見ている3つのこと

採用担当者がガクチカを読むとき、頭のなかで確かめているのは次の3つです。実績の大きさは、この3つのどこにも入っていません。

ひとつ目は、原因を自分で考えたかどうかです。困りごとに対して「たぶんこれが原因だ」という仮説を自分で立てた形跡があるか。ここが誰かの受け売りだと、入社後も指示を待つ人だと読まれます。

ふたつ目は、試した回数です。1回やって上手くいった話より、3回試して3回目で当てた話のほうが評価されます。試した回数はそのまま、うまくいかない状況に耐えられる量の目安になるからです。

三つ目は、他人を巻き込んだかどうかです。ひとりで完結する話でも構いませんが、途中で誰かに相談した、説明して協力してもらった、という部分があると評価が上がります。仕事はひとりで終わらないからです。

この3つが書けていれば、実績が小さくても通ります

原因についての自分の仮説が1文で書かれている

試した回数が2回以上ある(=1回で当てていない)

途中で誰かに相談した/説明した場面がある

3. 「普通だから書けない」で止まる人の失敗パターン

手が止まる原因は、だいたい次の3つに分かれます。実績の不足ではありません。

ひとつ目は、結果から書きはじめること。「何を達成したか」から考えると、達成していない人は最初の1文で止まります。順番を逆にして、困っていた場面から書きはじめると止まりません。次の図がその逆算です。

ガクチカを結果からではなく困りごとから逆算して組み立てる図解
図1:評価されているのは①から②への矢印です。ここは経験の派手さと無関係です

ふたつ目は、役職や規模で勝とうとすること。副代表だった、部員が50人いた、という情報は背景でしかありません。にもかかわらず、多くの人がここに文字数の3割を使ってしまいます。役職の説明は10字で足ります。

三つ目は、複数のことを1本に詰め込むこと。バイトとサークルとゼミを全部入れると、それぞれが2行になって、どれも深掘りできない文章になります。ガクチカは1本につき場面をひとつに絞ってください。足りないと感じても、深く掘れる1本のほうが強いです。

就活中の大学3年生キャラクター かえで

「サークルは30人規模で、私は会計を担当していて」まで書いて、そこで残り300字しかなくなってました……。背景に文字数を使いすぎてたんですね。

4. 逆算の3質問|困りごとから素材を出す

ここから作業です。紙を1枚用意してください。自己PRの記事で3列のシートを作った方は、その紙をそのまま使えます。まだの方は、縦に4つの箱を書いてください。上から「困りごと」「自分の仮説」「打った手」「相手の反応」です。

質問1:あなたが関わった場所で、誰がどんなことに困っていましたか

主語を自分にしないのがコツです。「私が大変だったこと」ではなく「誰が困っていたか」を探します。バイト先なら、店長が何にため息をついていたか。後輩が何を毎回聞いてきていたか。ゼミなら、教授が同じ指摘を何回していたか。

ここで大事なのは、困っていた人を実名の役割で書くことです。「お客様が」ではなく「常連の年配の方3人が」。「メンバーが」ではなく「2年目の後輩2人が」。人が具体的になると、そのあとの文章が自動的に具体になります。

それでも出てこない人向けの検索語を置いておきます。「毎回同じ質問をされたこと」「誰かが同じミスを繰り返していたこと」「自分が2回以上やり直したこと」。この3つのどれかは必ずあります。

質問2:その原因は何だと考えましたか。結果的に外れていても構いません

2番目の箱です。ガクチカの評価はここに集中します。そしてここが外れていた話のほうが強いので、正解を書こうとしないでください。

「後輩が同じミスをするのは、やる気がないからではなく手順書がどこにあるか知らないからだと考えた」。これで十分です。この1文があると、面接官は「どうしてそう考えたんですか」と聞けます。聞かれたら「本人に聞いたら知らないと言われたので」と答えられる。この往復が、選考を進める会話になります。

質問3:それに対して、あなたが実際にやったことを時系列で3つ書けますか

3番目の箱です。ここは1つではなく3つ書いてください。「1回目にこうした」「効かなかったので2回目にこうした」「3回目でこうなった」。この3つが並ぶと、試した回数が自動的に伝わります。

3つ書けない場合は、経験が足りないのではなく思い出せていないだけのことが多いです。当時のLINEのトーク履歴、スマホの写真フォルダ、講義のノートを開いてください。日付が残っている記録を見ると、自分がその間に何をしていたかが出てきます。

4番目の箱(相手の反応)は、質問3が埋まればほぼ自動で出ます。「後輩が聞いてこなくなった」「店長が新人研修でその手順書を使いはじめた」。数字が無くても、他人の行動が変わったことが書ければ成果の証明になります。

逆算シートが埋まったかの確認0 / 5 完了

5. どのエピソードを選ぶか|「所属」で差がつかない理由

逆算シートが複数できたら、どれを本命にするかを決めます。その前に、なぜ所属や役職で勝負してはいけないのかを、数の面から確認しておきます。

文部科学省「学校基本調査」によると、大学(学部)を卒業する人は毎年50万人以上にのぼります。仮にそのうち1割がサークルの幹部だったとしても、同じ肩書を持つ人が5万人います。

つまり「サークルの副代表でした」という情報は、それ単体では数万人と同じ棚に並ぶということです。差がつくのは肩書ではなく、その立場で何を判断したかの部分しかありません。

出典:文部科学省「学校基本調査」(大学学部卒業者数)

この数え方は、落ち込むためではなく安心するために使ってください。肩書で勝てないのは全員同じです。そして肩書が無い人は、最初から中身で書くしかないので、かえって早く正しい形にたどり着きます。

選ぶ基準は3つです。ひとつ、面接で10分以上話せるか。ふたつ、自分の仮説が外れた場面があるか。三つ、他人の行動が変わったか。この3つを満たす行が本命です。満たす行が2本あるなら、種類の違う2本(集団の話と個人の話)を残しておくと面接で困りません。

就活ノート編集部の先輩キャラクター ノート先輩

「10分話せるか」の判定は簡単です。スマホの録音を回して、その話を何も見ずに話してみてください。3分で終わったら、まだ素材が足りません。逆に10分話せる話は、400字に圧縮しても濃くなります。

6. エピソード選びの不等式|迷ったらこの4つで決める

候補が並んだときの優先順位を、不等式の形で置いておきます。左が強く、右が弱いという意味です。

3回試した小さい話 > 1回で当たった大きい話
試行の回数がそのまま評価されます。1回で当てた話には手順が残らないので、面接で2問目から答えに詰まります。

仮説が外れた話 > 最初から当たっていた話
外れた話には「なぜ外れたと気づいたか」という情報が入ります。この情報は、ほとんどの人が書かないので差になります。

他人の行動が変わった話 > 数字が動いた話
「後輩が聞いてこなくなった」は、「売上が10%伸びた」より説明しやすく、反論もされにくい成果です。数字は要因が多すぎて、あなたの貢献の証明になりにくいのです。

途中でやめた話 > 何も決めなかった話
やめた経験は、基準を持って判断した記録です。「合わなかった」ではなく「3か月試して、この基準で続けないと決めた」と書ければ、立派なガクチカになります。

4つを貫いているのは、成果の大きさより思考の跡を優先するという一点です。ここを信じられると、選ぶ作業が5分で終わります。

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7. STAR法+1の型|NG例とOK例で確かめる

本命が決まったら文章にします。使うのはSTAR法(状況・課題・行動・結果の順に書く型)に、学びの1文を足した形です。逆算シートの4つの箱が、そのままこの型の4つに対応します。

順番はこうです。状況(S)は1文だけ。課題(T)はあなたの仮説を書く場所。行動(A)はいちばん長くして、時系列で3つ。結果(R)は他人の行動の変化。最後に、そこから何を自分のやり方にしたかを1文。

NG例(400字)

私が学生時代に力を入れたのは、30人規模のテニスサークルでの活動です。私は2年次から会計を担当し、サークルの運営に貢献してきました。当初は新入生の定着率が低いという課題がありました。そこで私はメンバーと協力し、新入生が参加しやすい雰囲気づくりに努めました。具体的には、積極的に声をかけたり、イベントを企画したりしました。その結果、新入生の定着率が向上し、サークル全体の活気も増しました。この経験から、私は課題に主体的に取り組む姿勢とチームワークの大切さを学びました。

OK例(400字)

30人のテニスサークルで、入った新入生12人のうち5人が6月までに来なくなりました。私は「テニスが下手だからではなく、上級生の輪に入れないからだ」と考えました。来なくなった3人に個別で連絡して聞くと、全員が「練習後の食事の誘いが内輪の話で分からない」と言いました。そこで、練習を4人組に固定して毎回メンバーを組み替える形を提案しました。1回目は上級生が固まって失敗したので、2回目から私が組み合わせ表を先に作って貼る方式に変えました。3か月続けて、来なくなった3人のうち2人が戻り、翌年は同じ表の作り方が後輩に引き継がれました。原因を本人に直接聞いてから手を打つ、という進め方を自分のやり方にしています。

→ 違いは表現力ではありません。OK例には「12人のうち5人」という数、「上級生の輪に入れないからだ」という自分の仮説、「1回目は失敗した」という試行、「後輩に引き継がれた」という他人の行動変化が入っています。NG例にはこの4つが全部ありません。

もうひとつ、多くの人が最後の1文で損をしているので、そこだけ比べます。

NG例(最後の1文)

この経験から、私は主体性とチームワークの大切さを学びました。

OK例(最後の1文)

原因は当事者に直接聞くまで決めつけない、という進め方を自分のやり方にしています。

→ 「大切さを学びました」は感想なので、情報がゼロです。OK例は具体的な行動のルールになっているので、面接官が「それは今も続けていますか」と聞けます。学びは感想ではなく、次に同じ場面が来たときの行動として書いてください。

ノート先輩のイラスト ノート先輩

書き終えたら、行動(A)の3文だけを声に出して読んでみてください。「誰に」「何を」「どうした」が全部言えていれば通ります。主語が「私たち」になっている文が1つでもあったら、そこはあなたがやったことに書き換えてください。

背景説明に使う文字数の上限

状況(S)は指定文字数の1割以内に抑えてください。400字なら40字です。「30人のテニスサークルで、入った新入生12人のうち5人が6月までに来なくなりました」で44字。これで背景と課題が同時に入ります。サークルの創設年や活動頻度は、聞かれたら答えればいい情報です。

8. 200字・400字・600字の書き分け

設問の文字数は企業ごとに変わります。毎回書き直さないために、伸ばす場所と削る場所を先に決めておきます。原則は伸ばすのは行動(A)だけ、これも自己PRと同じです。

200字:仮説と行動1つに絞る

200字では、試行の3つを全部は入れられません。削るのは状況の細部と、効かなかった手です。残すのは「数の入った困りごと」「自分の仮説」「打った手1つ」「他人の行動変化」。学びの1文も削ります。

30人のサークルで、新入生12人のうち5人が6月までに来なくなりました。来なくなった3人に直接聞き、原因は技術ではなく上級生の輪に入れないことだと判断しました。練習を4人組に固定し、組み合わせ表を毎回私が先に作って貼る形に変えたところ、3か月で2人が戻り、翌年も同じ方式が続いています。(約180字)

400字:効かなかった1手を必ず入れる

400字が最頻出です。200字の形に「本人に聞いた」という確認の過程と、1回目に失敗した手を足します。前章のOK例がこの形です。失敗を足すと字数が増えるのに評価が上がる、数少ない箇所です。

逆に400字でやりがちな失敗は、サークルの説明を3文に伸ばすことです。「週2回活動しており、初心者が多く、大会にも出ています」という文は、削っても何も失われません。

600字:もう一度やるならどうするかを足す

600字は、同じ話を薄く伸ばすとすぐにばれます。代わりに「いま同じ状況になったらどう変えるか」を90字ほど足してください。「4人組を固定する前に、上級生側にも同じ質問をしておくべきでした。片方の話だけで設計したのが1回目の失敗の原因です」のような形です。

この1ブロックが入ると、評価が変わります。終わった話を今の自分の基準で評価し直せる人だと読まれるからです。面接の深掘りでもほぼ必ず同じことを聞かれるので、先に書いておくと二度おいしくなります。

就活中の大学3年生キャラクター かえで

600字が来たときに毎回困ってたんですけど、「今ならどう変えるか」を足すって決めておけば悩まなくていいですね。

9. 提出前のチェックリスト

書き終わったら、送信前に9項目だけ確認します。チェックの状態はこのブラウザに保存されるので、次に開いたときも続きから使えます。

提出前チェック(9項目)0 / 9 完了

最後の項目だけは、書いた直後にはできません。提出の前日でいいので、必ず一度声に出してください。書けているのに話せない状態が、いちばん危ないです。

この2つが欠けていたら、提出を止めてください

自分の仮説が書かれていない(=誰の話でも成立します)

うまくいかなかった手がない(=深掘りの2問目で止まります)

10. 今日からできる STEP1〜5

ここまでを、期限つきの作業に並べ直します。合計で2時間半ほど、1週間で終わる分量です。

かえでのイラスト かえで

正直、締め切りが「ES提出まで」しかないと、いつまでも手をつけませんでした。STEP1に「今日・25分」って書いてあると、とりあえず紙は出せます。私はSTEP1とSTEP2を同じ日にやって、3日目で一度止まりました。それでも間に合いました。

紙に4つの箱を書いて、困っていた人を3人思い出す今日・25分

主語を自分にしないのがコツです。バイト先・ゼミ・サークル・家の中から、誰がため息をついていたかを探します。役割と人数をセットで書いてください。

LINEと写真フォルダを開いて、時系列を3つ復元する明日・30分

記憶ではなく記録から探します。日付のあるやり取りを見ると、1回目に何をして、それがどう外れたかが出てきます。ここが埋まれば、ガクチカは半分終わりです。

本命を1本決めて、400字のSTAR+1を書く3日目・40分

第6章の不等式で選びます。背景は40字以内、行動は3つ、最後の1文は行動のルールで締めます。学びを感想で書きそうになったら、そこだけ書き直してください。

200字版と600字版を作り、2本目の候補も決める5日目・35分

600字版には「今ならどう変えるか」を足します。あわせて、種類の違う2本目(1本目が集団なら個人の話)を選んでおくと、面接で詰まりません。

録音しながら10分話し、詰まった質問をメモする1週間以内・30分

次章のプロンプトで作った深掘り20問を、自分に向けて読み上げます。答えられなかった問いが、そのまま不足している素材です。そこだけ記録を見て埋めます。

11. まとめ|ガクチカは「普通」のまま書けます

最初に戻ります。「書けるものがない」のは実績が無いからではなく、結果から探していたからでした。困りごとから逆算して、自分の仮説を書き、試した3つを並べ、他人の行動の変化で締める。肩書で勝負するのをやめれば、レジ打ちでもゼミの輪読でも成立します。今日25分だけ紙に向かえば、1週間後には400字と10分の話が手元に残ります。

よくある質問

ガクチカは学業の話でもいいですか?

問題ありません。むしろ学業の話は、他の学生と重なりにくいので有利に働くことがあります。ただし「成績が良かった」で終わらせず、どの課題でどこに詰まり、進め方をどう変えたかまで書いてください。ゼミの輪読で発表の順番を変えた、実験の記録の取り方を変えた、というレベルの話で十分に成立します。

途中でやめてしまった経験をガクチカに書いてもいいですか?

書けます。ただし、やめた理由を「合わなかったから」で止めないでください。何を試したうえで、どんな基準で続けないと判断したのかを書くと、意思決定ができる人として読まれます。逆に、続けた期間の長さだけを強調して、やめた事実を隠すと面接で崩れます。

ガクチカは複数用意すべきですか?

2本あると安心です。1本目は最も深く掘れる本命、2本目は種類の違う場面(1本目が集団の話なら、2本目は個人で完結した話)を選びます。面接で「他にはありますか」と聞かれる頻度が高く、その場で考えると質が落ちるためです。3本以上は準備の負担が増えるだけで、あまり効果がありません。

ガクチカと自己PRを別々に作ると時間が足りません。3列の紙は共通で使えるので、自己PR側の手順も先に押さえておくと、作業がまとめて片付きます。

自己PRの書き方を解説する記事のサムネイル 先に読むと早い 自己PRの書き方|「書くことがない」を30分で終わらせる手順 3列の棚卸しシート、PREP+1の型、200/400/600字の書き分け。ガクチカと素材を共有できます。 shukatsu-products.pages.dev/note

12. 番外編|深掘り20問を生成AIに作らせるプロンプト全文

ガクチカは書いたあとが本番です。面接で10分掘られるので、想定質問を自分で作るより、AIに冷たく作らせたほうが効率的です。注意点は自己PRの記事と同じで、文章そのものをAIに書かせないこと。使うのは質問を作らせる用途だけにしてください。

あなたは日本の新卒採用で一次面接を担当してきた面接官です。以下のガクチカについて、次の順で出力してください。ほめる言葉は一切書かないでください。 【1】この文章から読み取れる「この学生の進め方」を2文で要約してください。 【2】深掘り質問を20問作ってください。内訳は、事実確認5問/判断の理由5問/他の選択肢についての質問5問/再現性についての質問5問とします。実際に面接で口に出す形の日本語で書いてください。 【3】20問のうち、この文章のままでは答えられない可能性が高い質問を3つ選び、その理由を書いてください。 【4】【3】を答えられるようにするために、私が思い出す・調べる必要がある事実を箇条書きで挙げてください。 【5】この文章に書かれていない情報をあなたが推測で補った箇所があれば、すべて[推測]と明示してください。 ガクチカ本文: """ (ここに自分の400字を貼る) """

使いどころは【3】と【4】です。答えられない質問が3つ出てくるのは正常なので、落ち込まないでください。そこは素材が足りていないだけなので、記録を見て埋めれば終わります。【2】の20問は印刷して、音読しながら答える練習に使ってください。

AIの出力をそのまま信じないための一手

AIが作った質問には、実際の面接では聞かれにくいものも混ざります。判定の目安は「その質問に答えたら、あなたの判断について何か新しく分かるか」。分からない質問(たとえば「サークルは何年に創設されましたか」)は捨ててください。20問のうち5問くらいは捨てることになります。

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AIが作った質問は読めますが、答えるときの間や言い直しは自分では分かりません。就活ノートの無料相談では、あなたのガクチカをもとに実際の深掘りをして、詰まった箇所をその場で共有します。大学を卒業して就職した人のうち3年以内に離職する割合はおおむね3割台です(厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」)。通すことより、合う会社に出すことを一緒に考えます。

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この記事を書いた人

中村 湊

ONLYLIFE 就活ノート 編集長

人材サービス会社で新卒採用支援に7年関わり、エントリーシートの添削と模擬面接を年間400件ほど担当してきました。2024年からONLYLIFEで就活ノートの編集を担当。「読んで納得して終わる記事」ではなく「読みながら手が動く記事」だけを出す方針で作っています。

担当領域:ES・自己PR・ガクチカ・面接対策 / 執筆記事中村 湊の記事一覧

監修者 酒井千尋のプロフィール画像
監修

酒井 千尋

キャリア相談員/大学のキャリアセンター勤務

大学のキャリアセンターで学生の個別相談を担当。本記事では、逆算シートの設問設計と、引用した統計の使い方が過剰な結論になっていないかを確認しました。「役職ではなく判断で書く」という方針は、相談現場でも最初に伝えている内容です。

監修日