エントリーシートの設問に「当社を志望する理由を400字以内で書いてください」とあります。説明会で聞いた話も、会社のページで読んだことも手元にあるのに、書き出しの一文が決まらず、書いては消すことを繰り返しています。
この記事を読み終えると、エントリーシートの志望動機を、設問を読む・材料を三つに分けて選ぶ・字数に合わせて組み立てる・書いたあとに確かめる、の順に書く手順が手元に残ります。
先に、この記事の立場を書いておきます。「この志望動機なら通る」とは書きません。書類で何を見るかは会社が決めることで、外からは分からないからです。字数の何割を何に使うか、という目安も書きません。出どころが無いからです。書き方の例は、すべて架空のものです。
この記事の結論
エントリーシートの志望動機は、設問が何を聞いているかを先に読み、聞かれたことにだけ答えます。
材料は、応募先を選んだ理由、自分の経験のうち仕事に活かせるところ、入社してからしたいこと、の三つに分けて選びます。
設問の字数に合わせて三つの書く量を決め、面接で重ねて聞かれても話せる内容だけを書きます。
エントリーシートと面接で、志望動機はどう違うか
同じ志望動機でも、エントリーシートでは、設問の言葉と字数の枠の中で、文字で伝えます。面接では、話した内容に重ねて質問が来ます。どちらでも、使う材料は同じです。
材料が足りないとき、つまり何を書けばいいか以前に、会社や業界について調べたことが少ないときは、志望理由が思いつかないときに、何を調べるかの記事の手順で、業界と会社に分けて材料を集めてください。この記事は、集めた材料をエントリーシートの文にする手順を扱います。
設問を読む
志望動機の設問は、会社ごとに言葉が違います。書き始める前に、設問が何を聞いているかを一文で言い直します。
聞かれていることに線を引く最初に
「志望する理由」「入社してから実現したいこと」「当社でなければならない理由」など、設問の中の聞かれていることに線を引きます(例(架空):「当社でなければならない理由を含めて」とあれば、他社との違いが聞かれています)。
条件を書き出す次に
字数、書き方の指定(箇条書きにしない、など)、締め切りを書き出します。
一文で言い直す書く前
「この設問は、〇〇を選んだ理由と、入社してから何をしたいかを聞いている」のように、自分の言葉で一文にします。
材料を三つに分けて選ぶ
ハローワークの「応募書類の作り方」のパンフレットは、履歴書の志望の動機とアピールポイントの欄に、応募先を選んだ理由、自分の経験や能力のうち仕事に活かせるところ、どんな仕事で役に立ちたいかという意欲、の三つを盛り込むよう書いています。厚生労働省の「新規大学等卒業予定者用標準的事項の参考例」でも、自己紹介書の欄の一つが志望の動機です。エントリーシートの志望動機も、同じ三つに分けて材料を選びます。
応募先を選んだ理由材料1
調べて分かった事実と、それを見て自分がどう判断したかを、組にして書き出します。事実には、どこで知ったか(会社の公表資料、説明会、社員の話など)を添えます。
自分の経験のうち、仕事に活かせるところ材料2
これまでの経験から、応募先の仕事で使えそうな動き方を一つ選びます。動き方の言葉は、自己分析チェック(80問)の結果や、自己分析のやり方の記事の手順で探せます。
入社してからしたいこと材料3
職種や仕事の名前を使って、入社してから何をしたいかを書きます。募集の案内に書かれた職種の言葉に合わせます。
字数に合わせて組み立てる
組み立ては、最初の一文で結論(なぜこの会社か)を言い、そのあとに三つの材料を、選んだ理由、経験、入社してからしたいこと、の順に並べます。字数が少ない設問では、経験を一文に縮めます。字数が多い設問では、選んだ理由の事実と判断を、一つずつ足します。
伝わりにくい例(架空)
貴社の「人を大切にする」という理念に共感しました。私も人と関わることが好きなので、貴社で人の役に立つ仕事がしたいと考えています。
伝わる例(架空)
私が貴社を志望するのは、地方の中小企業の採用を、求人票づくりから支える仕事をしているからです。説明会で、地方の取引先の担当者が年に数回しか採用をしない中で、手順を一緒に作っていると伺いました。私はアルバイト先で、新人が辞める理由を聞き取り、教える手順を作り直しました。入社後は、営業職として、地方の取引先の採用の手順を一緒に作る仕事をしたいと考えています。
→ 伝わる例は、最初の一文で結論を言い、説明会で聞いた事実、自分の経験、入社してからしたいことが、それぞれ一つずつ入っています。伝わりにくい例は、理念の言葉と気持ちだけで、会社の名前を入れ替えても通じる文になっています。
書いたあとに確かめること
提出する前に確かめること0 / 5 完了
最後の項目は、声に出して確かめます。面接対策150問の企業志望理由の5問(Q106〜Q110)を開き、書いた志望動機をもとに答えてから、見本と重ねて聞かれる質問を読みます。履歴書の欄の書き方は、履歴書の書き方(新卒)の記事にまとめています。
書き終えたら、文の主語を確かめてください。「貴社は」で始まる文ばかりだと、会社の説明になり、自分がなぜ選んだかが見えにくくなります。事実の文のあとに、「私は」で始まる判断の文を一つ置きます。
よくある質問
「志望動機」と「志望理由」は違うものですか?
この記事では、同じものとして扱います。書くときは、設問に書かれた言葉に合わせます。
第一志望ではない会社の志望動機は、どう書けばいいですか?
調べて分かった事実と、それを見て自分がどう判断したかを書きます。設問で志望の順位を聞かれていないなら、順位について書く必要はありません。事実と違うことは書きません。
同じ志望動機を、複数の会社に使ってもいいですか?
経験の部分は共通にできますが、選んだ理由と入社してからしたいことは、会社ごとに書きます。会社の名前を入れ替えても通じる文になっていたら、その会社について調べた事実が入っていません。
字数の何割まで埋めればいいですか?
この記事では、割合の目安は書きません。出どころが無いからです。設問の字数の中に、結論の一文と三つの材料が入っているかで確かめます。
参考にした公的資料
制度・日程・法律についての説明は、次の公的機関のページで確かめたものだけを書いています。確かめた日も添えています。
ハローワークインターネットサービス「応募書類の作り方」パンフレット(1. 履歴書、PDF)
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
厚生労働省「新規大学等卒業予定者用標準的事項の参考例」(PDF)
https://www.mhlw.go.jp/
材料が足りないときは、面接の志望理由の記事の手順で集めます。自己PRの記事とあわせて並べておきます。
【完全無料】
書いた志望動機を、出す前に一緒に読み合わせる
はじめに状況をお聞きします。そのうえで、合いそうな条件や職種をお伝えします。面談のあとは、書いたエントリーシートを見たり、模擬面接をしたりできます。どれを進めるかは、面談の最後に決めます。
LINEで相談する※相談は無料です。LINEで申し込めます。面談はオンラインで、最短当日です。初回の面談は10〜15分ほどが目安で、カメラオフ・私服で構いません。