前の会社を辞めてから、しばらく次の仕事に就かずに過ごしました。応募書類を書こうとすると、職歴の欄に空いた期間ができます。面接でその期間のことを聞かれたら、何をどう答えればいいのかが分かりません。
この記事を読み終えると、仕事をしていなかった期間(ブランク期間)にしていたことを書き出す手順、履歴書と職務経歴書のどこに何を書けるか、面接で話す順番が手元に残ります。
先に、この記事の立場を書いておきます。「ブランクがあると不利になる」「何か月までなら問題ない」とは書きません。公的な出どころが無く、選考で何を見るかは会社が決めることだからです。書くのは、書類と面接の手順だけです。書類の書き方は、ハローワークの「応募書類の作り方」と「職務経歴書の作り方」のパンフレットで確かめ、末尾の参考欄に出どころと確かめた日を載せています。事実と違うことは書きません。例は、すべて架空のものです。
この記事の結論
まず、ブランク期間の始まりと終わり、その間にしていたことを、事実のまま書き出します。
卒業後のアルバイト、家業の手伝い、職業訓練は職歴や学歴の欄に、スクールや資格の勉強は免許・資格の欄や職務経歴書の自己啓発の欄に書けます。
面接では、期間の事実、その間にしていたこと、いまは働ける状態であることと次の仕事、の順に短く話します。
期間と、その間にしていたことを書き出す
期間を書く最初に
前の仕事を辞めた年月と、いまの年月を書きます。期間が二つ以上あるときは、期間ごとに分けます。
していたことを分ける期間ごとに
働いていた(アルバイト、家業の手伝い、派遣など)、学んでいた(職業訓練、スクール、資格の勉強など)、療養や家族の事情、就職活動、のように分けて書きます。一つの期間に、いくつ入っていてもかまいません。
応募先の仕事につながることに印を付ける最後に
書き出したことのうち、応募先の仕事の内容とつながるものに印を付けます。印の付いたものが、書類と面接で前に出す材料です。
書類に書く場所
ハローワークの「応募書類の作り方」のパンフレットは、履歴書の職歴の欄に、卒業後のアルバイトを、アルバイトであることを明記して書く方法を挙げています。家業を家族として手伝っていた期間は「家業である〇〇業に従事」のように書く方法、職業訓練の受講は学歴の欄に書いてもよく、「訓練」の欄がある様式ならその欄に書く方法も挙げています。
同じパンフレットは、職業訓練以外のスクールへの入校、通信教育、セミナーへの参加など、自分で能力の開発に努めた経歴があれば、免許・資格の欄に書くことと、勉強中の資格もそのことを明示して書けることを挙げています。
「職務経歴書の作り方」のパンフレットは、職務経歴や資格などが少なく実務の能力に自信がない場合でも、応募する職種と関連するアルバイトの経験、訓練や研修の経験、いま勉強中の分野、仕事への姿勢や意欲などの面から、自分を伝えられるとしています。職務経歴書の記載項目の例には、職業訓練の受講歴(施設名・コース名・得られた能力など)と、自己啓発の欄も挙げられています。
働いていたこと職歴の欄
卒業後のアルバイトや家業の手伝いは、雇用の形が分かるように職歴の欄に書きます。
学んでいたこと学歴・資格の欄、職務経歴書
職業訓練は学歴の欄(または訓練の欄)に、スクールや資格の勉強は免許・資格の欄に書き、職務経歴書の訓練歴や自己啓発の欄で、何を身につけたかを書き足します。
療養や家族の事情書くなら短く
書く場合は、期間と事情を短く書き、いまは働ける状態であることを添えます(例(架空):「〇年〇月〜〇年〇月 家族の事情により離職。現在は勤務に支障はありません」)。
履歴書の欄ごとの書き方は転職の履歴書の書き方の記事に、職務経歴書の構成は職務経歴書の書き方の記事にまとめています。
面接で話す順番
面接でブランク期間を聞かれたら、次の三つの順に短く話します。転職の面接の記事の、事実・判断・次の三つの段と同じ組み立てです。
期間の事実最初に
いつからいつまで、仕事をしていなかったかを言います。
その間にしていたこと次に
書き出したことのうち、印を付けたものから話します。
いまは働ける状態であることと、次の仕事最後に
いまは働ける状態であることと、応募先の仕事で何をしたいかで締めます。
伝わりにくい例(架空)
特に何もしていませんでした。少し休みたかったので……。
伝わる例(架空)
前の会社を辞めたあと、〇年〇月から〇か月、仕事に就いていませんでした。その間に、職業訓練の〇〇科で表計算と会計ソフトの使い方を学びました。いまはすぐに働ける状態で、御社の経理事務で、学んだことを使いたいと考えています。
→ 伝わる例は、期間の事実、その間にしていたこと、次の仕事の順に、一つずつ短く話しています。
家族の事情で離職していた場合、家族のことを詳しく話す必要があるかで迷うことがあります。厚生労働省の「公正な採用選考の基本」は、家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)を応募用紙に書かせたり、面接で尋ねたりすることを、就職差別につながるおそれのある事項の把握として挙げています。聞かれたときの受け答えは、面接で答えなくていい質問の記事にまとめています。
これから期間を使うなら、公的な訓練も選べる
厚生労働省のページによると、ハロートレーニング(公的職業訓練)は、ハローワークの求職者を対象に、職業相談などを通じて受講が必要とされた場合に、再就職に必要な訓練を行う制度です。主に雇用保険を受給している求職者を対象にした公共職業訓練(離職者訓練)は、無料(テキスト代などは自己負担)とされています。受講を考えるときは、住んでいる地域のハローワークに相談します。訓練の探し方は、未経験の職種への転職の記事にもまとめています。
書類を出す前に確かめること0 / 4 完了
ブランク期間の説明は、声に出して時間を計ってください。期間の事実と、していたことと、次の仕事の三つが、一息で言える長さに収まっていれば、そのあとに来る質問に落ち着いて答えられます。
よくある質問
ブランクがあると、書類選考で不利になりますか?
この記事では書きません。公的な出どころが無く、選考で何を見るかは会社が決めることだからです。その期間にしていたことを、事実のまま、書ける欄に書きます。
療養していたことは、書類に書かなければいけませんか?
この記事では、書くか書かないかの判断は示しません。事実と違うことは書かず、書く場合は、期間と、いまは働ける状態であることを短く書きます。ハローワークのパンフレットは、応募書類の書き方で分からないところは、ハローワークの窓口で相談できるとしています。
家族の介護で離職していました。家族のことを詳しく話す必要はありますか?
厚生労働省は、家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴など)を応募用紙に書かせたり、面接で尋ねたりすることを、就職差別につながるおそれのある事項の把握として挙げています。聞かれたときの受け答えは、面接で答えなくていい質問の記事にまとめています。
ブランク期間が二つ以上あります。
期間ごとに分けて書き出し、面接では、期間ごとに、事実・していたこと・次の仕事の順で話します。一つの期間を一文で言えるようにします。
参考にした公的資料
制度・日程・法律についての説明は、次の公的機関のページで確かめたものだけを書いています。確かめた日も添えています。
ハローワークインターネットサービス「応募書類の作り方」パンフレット(1. 履歴書、PDF)
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
厚生労働省『職務経歴書の作り方』(パンフレット、令和5年5月)
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
厚生労働省「公正な採用選考の基本」
https://www.mhlw.go.jp/
厚生労働省「ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)」
https://www.mhlw.go.jp/
書類の欄ごとの書き方と、面接の組み立ての記事を並べておきます。
【完全無料】
ブランク期間の伝え方を、一緒に整理する
はじめに状況をお聞きします。そのうえで、合いそうな条件や職種をお伝えします。面談のあとは、職務経歴書を見たり、模擬面接をしたりできます。どれを進めるかは、面談の最後に決めます。
LINEで相談する※相談は無料です。LINEで申し込めます。面談はオンラインで、最短当日です。初回の面談は10〜15分ほどが目安で、カメラオフ・私服で構いません。