面接の前の晩に、何を聞かれるのかを考え始めると、思いつく質問がいくらでも出てきます。全部に答えを用意しようとして、どれも中途半端なまま朝になってしまう。そんな準備のしかたを変えたいと思っています。
この記事を読み終えると、面接の質問を「何を聞かれているか」で六つに分けた見取り図と、それぞれの答えの組み立て方、このサイトの面接対策150問のどのテーマ(番号)で練習すればいいかが手元に残ります。
先に、この記事の立場を書いておきます。「この質問が出る」という予想は書きません。どの質問をするかは会社が決めることで、外からは分からないからです。代わりに、質問を分けて、答えの組み立て方を先に決めておく手順を書きます。
この記事の結論
面接の質問は、何を聞かれているかで分けると、答えの組み立て方を選べます。
面接対策150問は、質問を30のテーマに分け、1問ごとに組み立ての型・答え方の見本・避けたい答え方・重ねて聞かれることを載せています。
練習は、テーマを一つ選び、見本を隠して声に出して答え、見本と比べる、の順に進めます。
質問の分け方と、答えの組み立て方
面接の質問は、言葉が違っても、聞かれていることで分けられます。自分について、経験について、人との関わりや考え方について、志望理由について、将来と働き方について、面接の最後の時間について、の六つです。
分けると、答えの組み立て方を先に選べます。面接対策150問では、1問ごとに組み立ての型を一つ付けています。型は、話す順番の決まりのことで、主なものを挙げます。
結論先出し+具体例+学び自分について
最初の一文で答えを言い、根拠になる場面を一つだけ出して、今の自分にどうつながっているかを添えます。
STAR法経験について
状況・課題・自分の行動・結果の順に話します。
PREP法意見・理由について
結論・理由・具体例・結論の順に話します。
Will/Can/Must志望理由について
やりたいこと、できること、会社が求めていることが重なる点を示し、ほかの会社ではなくここである理由を、比べる軸で言います。
キャリアの型将来について
10年後、3年後、入社直後にやることを、先から逆算して並べます。
このほかに、成果を数で話す「定量化」、課題の見つけ方から話す「課題解決の型」、研究を説明する「研究説明の型」、集めた情報から考えを話す「インプット→示唆の型」、数を推し量る「フェルミ推定」があります。
自分と経験について聞かれる質問
自分について聞かれる質問は、最初の一文で答えを言い切れるかが組み立ての芯になります。経験について聞かれる質問は、自分が何をしたかを、状況と結果のあいだに置いて話します。
自己紹介・価値観Q1〜Q5
自己紹介と、大切にしている価値観。冒頭の自己紹介の組み立ては、自己紹介の記事にまとめています。自己紹介・価値観(Q1〜Q5)
自己認知Q6〜Q10
周りからどう見られているか、自分をどう知っているか。自己認知(Q6〜Q10)
強みQ11〜Q15
強みと、その根拠。強みの材料の出し方は、自己PRの記事で扱っています。強み(Q11〜Q15)
弱みQ16〜Q20
弱みと、それに対してつくった仕組み。弱み(Q16〜Q20)
趣味・人柄Q21〜Q25
趣味や休日の過ごし方、人柄。趣味・人柄(Q21〜Q25)
ガクチカQ26〜Q30
学生時代に力を入れたこと。材料の出し方は、ガクチカの記事で扱っています。ガクチカ(Q26〜Q30)
挑戦Q31〜Q35
挑戦と、その前の不安の扱い方。挑戦(Q31〜Q35)
失敗・挫折Q36〜Q40
失敗・挫折と、その原因の見立て。話す失敗の選び方は、失敗・挫折の記事にまとめています。失敗・挫折(Q36〜Q40)
学業・研究Q71〜Q75
ゼミや卒業研究、成績、学業と課外活動の両立。学業・研究(Q71〜Q75)
研究(理系)・応用力Q76〜Q80
研究の手法、仮説、限界。研究(理系)・応用力(Q76〜Q80)
注記のある問い
面接対策150問のQ3・Q4(価値観)とQ148(ロールモデル)には、厚生労働省が示す「本人の適性・能力に関係がなく、就職差別につながるおそれがある」事項に近い問いとして、注記を付けています。聞かれたときの受け答えは、面接で答えなくていい質問の記事にまとめています。
人との関わりと、考え方を聞かれる質問
人との関わりを聞かれる質問は、相手が誰で、自分がどう動いたかを具体的に話します。考え方を聞かれる質問は、話す順番そのものが答えの一部になるので、型に沿って筋道を声に出します。
人間関係・協働Q41〜Q45
意見の合わない相手との仕事の進め方、信頼の得方。人間関係・協働(Q41〜Q45)
ストレス耐性Q46〜Q50
ストレスを感じる場面と、その扱い方、助けの求め方。ストレス耐性(Q46〜Q50)
リーダーシップ・フォロワーシップQ51〜Q55
リーダーとして、またはリーダーではない立場での貢献。リーダーシップ・フォロワーシップ(Q51〜Q55)
カルチャー・チームQ66〜Q70
働きたいチームと、合わないと感じる雰囲気。カルチャー・チーム(Q66〜Q70)
コンプライアンス・多様性Q91〜Q95
ルールと成果がぶつかる場面、個人情報、多様な人との協働。コンプライアンス・多様性(Q91〜Q95)
データ・数値化Q56〜Q60
成果の数字と、その測り方。データ・数値化(Q56〜Q60)
課題解決・PDCAQ61〜Q65
自分で見つけた課題と、その分け方・打ち手の選び方。課題解決・PDCA(Q61〜Q65)
情報収集・学びQ81〜Q85
情報の集め方と、その確かめ方。情報収集・学び(Q81〜Q85)
生成AI・情報感度Q86〜Q90
生成AIの使い方と、使わないと決めていること。生成AI・情報感度(Q86〜Q90)
ケース・フェルミ・ロジックQ136〜Q140
数の推定や、原因の考え方を、その場で声に出して組み立てる問い。ケース・フェルミ・ロジック(Q136〜Q140)
プレゼン・伝達力・提案力Q141〜Q145
短い時間での説明と、相手が納得しなかったときの立て直し方。プレゼン・伝達力・提案力(Q141〜Q145)
志望理由と将来を聞かれる質問
志望理由は、業界の理由と会社の理由を分けて用意します。将来と働き方を聞かれる質問は、遠い先の話から、入社直後にやることまでを逆算して話します。
仕事観Q96〜Q100
働くことについての考え、譲れない条件。仕事観(Q96〜Q100)
業界志望理由Q101〜Q105
その業界を選ぶ理由。業界と会社に分けて調べる手順は、志望理由の記事にまとめています。業界志望理由(Q101〜Q105)
企業志望理由Q106〜Q110
同じ業界の中で、その会社を選ぶ理由。企業志望理由(Q106〜Q110)
ビジネス理解Q111〜Q115
会社がどのように収益を得ているかの理解。ビジネス理解(Q111〜Q115)
志望動機深掘りQ116〜Q120
志望の理由の裏づけ、ほかの会社の選考状況。段階ごとの準備は、一次・二次・最終面接のちがいの記事で扱っています。志望動機深掘り(Q116〜Q120)
キャリアビジョンQ121〜Q125
10年後、3年後、入社後1年の目標。キャリアビジョン(Q121〜Q125)
働き方・配属Q126〜Q130
転勤や異動、残業、出社とリモートについての考え。働き方・配属(Q126〜Q130)
危機対応・ロールモデル・働く意義Q146〜Q150
トラブルの対応、ロールモデル、働くことで変えたいこと。危機対応・ロールモデル・働く意義(Q146〜Q150)
面接の最後に聞かれる質問
面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれる時間は、入社を判断する材料を取りにいく時間として使います。聞く質問の作り方と避けたい質問の型は、逆質問の記事にまとめています。
逆質問対策Q131〜Q135
逆質問と、選考を通じての不安や確かめたいこと。逆質問対策(Q131〜Q135)
練習のしかた
全部の問いに一度に答えようとせず、テーマを一つずつ進めます。
テーマを一つ選ぶ最初に
受ける面接の段階や、記事で準備した材料に近いテーマから選びます。
見本を隠して、声に出して答える1問ずつ
面接対策150問は、見本を隠して答える設定で開きます。組み立ての型を見て、最初の一文から声に出します。
見本と比べる答えたあと
見本は、架空の学生を想定した答え方の例です。言い回しではなく、組み立ての順番と、入っている情報を比べます。
重ねて聞かれることにも答える比べたあと
1問ごとに載せている「重ねて聞かれること」に答えて、答えの奥行きが足りているかを確かめます。
準備OKのチェックを付ける答えられたら
答えられた問いにチェックを付けます。チェックは使っている端末に残るので、面接の前日に、チェックの無い問いだけを確かめられます。
同じテーマの5問は、同じ材料を別の角度から聞く形に並べています。1問目で使った経験を、2問目以降でも同じ事実のまま使えるかを確かめながら進めてください。
よくある質問
面接対策150問は、全部覚えないといけませんか?
覚える必要はありません。テーマを一つずつ選び、見本を隠して声に出して答える練習をします。答えを丸ごと覚えるより、組み立ての型に沿って最初の一文を言えるようにしておきます。
練習した質問と同じ質問が出なかったら、どうすればいいですか?
質問を、自分について・経験について・人との関わりや考え方・志望理由・将来と働き方・面接の最後の時間、のどれにあたるかで分けて、その分類の組み立ての型で答えます。
見本の答えを、そのまま使ってもいいですか?
見本は、架空の学生を想定した答え方の例です。言い回しをそのまま使わず、組み立ての順番だけを借りて、自分の経験の事実に置き換えます。
聞かれたくない質問をされたら、どうすればいいですか?
本籍や家族のこと、尊敬する人物のように、厚生労働省が応募者の適性・能力と関係がないとする事項の質問は、返し方を決めておけます。面接で答えなくていい質問の記事にまとめています。
参考にした公的資料
制度・日程・法律についての説明は、次の公的機関のページで確かめたものだけを書いています。確かめた日も添えています。
厚生労働省「公正な採用選考の基本」
https://www.mhlw.go.jp/
質問ごとの準備に入る前に、面接の準備のやることリストと、当日の流れの記事も確かめておきます。
【完全無料】
答えの組み立てを、模擬面接で確かめる
はじめに状況をお聞きします。そのうえで、合いそうな条件や職種をお伝えします。面談のあとは、書類を見たり、模擬面接をしたりできます。どれを進めるかは、面談の最後に決めます。
LINEで相談する※相談は無料です。LINEで申し込めます。面談はオンラインで、最短当日です。初回の面談は10〜15分ほどが目安で、カメラオフ・私服で構いません。