「また見送りか」。届いたメールを閉じて、次の応募書類を前に手が止まったことはありませんか。
書類の段階で止まっているのか、面接のあとで止まっているのかも、はっきりしない。職務経歴書を全部書き直すか、面接の答えを変えるかで、迷いますよね。
先に、答えを書いておきます。通らない理由は、外からはわかりません。理由を探す代わりに、応募の記録で、どの段階で止まっているかを確認しましょう。直すのは、一度に一か所ずつです。
この記事は、転職の応募で見送りが続いている人に向けて書きました。通らない理由は会社が決めることなので、断定しません。年収の相場や求人の数のような見通しも、公的な出典が無いので書きません。手順と相談先は、ハローワークと厚生労働省の資料で確認したことだけです。資料と確認した日は、末尾の「参考にした資料」にまとめました。
この記事でわかること
応募の記録の表を作れるようになります。応募ごとに一行で、止まった段階まで書く表です。
書類で止まっているときと、面接で止まっているときの、見直しの手順がわかるようになります。書類なら職務経歴書と志望動機、面接なら転職理由と自己紹介から見直しましょう。
書類と面接を直しても止まる段階が変わらないときの、応募先の選び方の見直し方もわかります。
一人で見直しにくいときは、ハローワークの職業相談で、不採用のあとの応募書類の見直しも相談できます。
見送りの理由がわからないときは、何を見ればいいですか?
見るのは、止まっている段階です。選考の結果の連絡に、理由が書かれていないことがあります。書かれていても、書類や面接のどこがどう関わったのかは、外からは確認できません。
理由を推測して書類を書き直しても、直した箇所が合っていたのかは確認できません。理由を探さずに、どの応募がどの段階で止まったかという事実だけを見ましょう。
段階は、書類選考と面接の二つに分けます。応募先の選び方は、別の見出しで見直します。この記事での呼び方は、次の表のとおりです。
| 呼び方 | この記事での意味 |
|---|---|
| 止まる | その段階の結果が、見送りだったこと |
| 段階 | 書類選考・一次面接・最終面接のような、選考の区切り。段階の数と名前は会社ごとに違うので、応募先の案内で確認する |
応募の記録は、どう付ければいいですか?
応募ごとに一行ずつ、表に書き足します。記憶だけで振り返らず、記録をもとに見直すためです。表は、紙でも表計算のソフトでもかまいません。
応募のときに書く列応募した日
次の五つを書きます。
- 応募日
- 応募先の名前
- 求人票の職種名(求人票のとおりに書き写す)
- 出した書類の版の名前
- 志望動機の一文
結果が来たときに書く列連絡を受けた日
結果と日付、止まった段階を書きます。理由が書かれていたら、書かれた言葉のまま書き写してください。自分の推測は、別の欄に分けましょう。
面接のあとに書く列面接の当日
聞かれた質問・自分の答えの要点・うまく答えられなかった質問を、当日のうちに書きます。覚えている範囲でかまいません。
例文は実在の人物・企業のものではありません。
書き方の例:記録の一行
応募日:〇月〇日 応募先:〇〇株式会社(求人票の職種名:〇〇) 書類:職務経歴書の版2
結果:書類選考で見送り(〇月〇日) 止まった段階:書類選考 自分の推測:(空欄または別の欄)
記録がたまったら、止まった段階ごとにまとめます。書類選考で止まった応募が続いているなら書類を、面接で止まった応募が続いているなら面接の答えを、先に見直しましょう。
応募の数がまだ十分でないうちは、偏りなのか、たまたまなのかを見分けられません。段階の見方は、手を付ける順番を決める目安にとどめます。
書類選考で止まっているときは、何から見直しますか?
見直すのは、職務経歴書と志望動機です。ハローワークの『職務経歴書の作り方』のパンフレットは、応募先の企業が知りたいことに応じて書くとしています。同じ内容を複数の応募先に使い回すのは適当でない、とも書かれています。
求人票と職務経歴書を見比べる最初に
求人票の仕事の内容にある言葉と、職務経歴書の職務内容の言葉を見比べます。重なる経験が後ろのほうに書いてあるなら、前に出しましょう。
重なる経験が見つからない応募は、書類ではなく、応募先の選び方を見直す材料にします。書き変える箇所は、職務経歴書の書き方の記事にまとめています。
履歴書と同じ文を繰り返していないか見る次に
パンフレットは、履歴書の内容をそのまま職務経歴書に写す書き方では、職務経歴書を作る意味がないとしています。志望動機などが同じ文になっていたら、職務経歴書には仕事の場面を一つ足して補ってください。
読み手の側で読み返す次に
パンフレットは、職務経歴書をA4で1〜2枚程度の書類としています。長い文は切り、見出しをそろえて、誤字や脱字がないかを読み返しましょう。
志望動機を三つの材料に分けて見直す次に
応募先を選んだ理由・これまでの仕事で活かせること・入社してからしたいことの三つに分けます。手順は、転職の志望動機の記事にまとめています。
変えた箇所を一つだけ記録する書類を出す前に
書類の版の名前と、変えた箇所を一つ、表に書きます。一度に何か所も変えると、次の結果が出たときに、どの変更に関係したのかを確認できません。
ポイント
書類は、一度に一か所だけ変えます。変えた箇所は、版の名前と一緒に表に書いておきましょう。
面接で止まっているときは、何から見直しますか?
見直しは、面接のあとの記録から始めます。聞かれた質問と自分の答えの要点が表にあれば、まとめて読み返せます。
記録が無くて、何を聞かれたか思い出せないことはありませんか。記録は、次の面接から付けましょう。そのうえで、次の四つの順に見直します。
質問を種類で分ける最初に
聞かれた質問を、次のような種類に分けます。
- 自己紹介
- 職務経歴の説明
- 転職理由
- 志望動機
- 条件の確認
- 逆質問
答えに詰まった種類が続けて同じなら、そこから見直してください。質問の分け方は、転職の面接で聞かれる質問と答え方の記事にまとめています。
転職理由を三つの段で組み直す次に
事実・判断・次の仕事の三つの段で書き直します。職務経歴書に書いた退職理由と、食い違っていないかも確認しましょう。組み立ては、転職の面接の記事にまとめています。
自己紹介を声に出す次に
職務の要約・いまの仕事・応募の理由の順に、短く話せるかを声に出して確認します。面接対策150問のQ1は、自己紹介を聞く問いです。新卒の面接向けに作ったものですが、問いの形が同じなので、練習に使ってください。
志望動機を重ねて聞かれる形で練習する次に
志望動機は、最初の問いのあとに、裏づけを聞かれることがあります。Q106(当社を志望する理由)とQ116(志望動機を裏づける経験)を続けて、声に出して答えましょう。
練習は、記録で詰まった種類を一つに絞ってください。その種類の問いから始めます。
応募先の選び方は、いつ見直しますか?
書類と面接の答えを直しても、止まる段階が変わらないときです。ハローワークの『就職活動の進め方』のページは、応募したい求人が見つからないときの戻り方を示しています。自己分析と条件を決める段階へ戻り、希望条件を考え直す、という順です。
同じ順で、応募先の選び方も見直しましょう。見直す順は、次の四つです。
- これまでにしてきたこと・いまできること・これからやりたいことを書き出す
- 働く条件を、こだわる条件と譲れる条件に分ける
- 記録の表にある応募先の求人票を読み返す
- 仕事の内容と自分の経験の重なりを、応募先ごとに自分で判断して、表の一列に書き足す
ハローワークの『求人情報の見方』のページは、仕事の内容を求人票の重要な項目の一つとしています。読み返すときは、仕事の内容の欄から確認してください。
見送りが続いたとき、どこに相談できますか?
ハローワークの職業相談です。『就職活動の進め方』のページは、不採用になったあとも相談できるとしています。その内容として挙がっているのは、希望する職種や条件の考え直しと、応募書類の見直しです。
応募書類の書き方や、面接の受け方のセミナーも開かれています。『履歴書・職務経歴書の書き方』のページには、職業相談の窓口で書類の添削のアドバイスも行っているとあります。所在地とセミナーの案内は、ハローワークインターネットサービスのページで探してください。
持ち物の決まりや利用の手続きは、今回確認した資料には見つかりませんでした。お近くのハローワークの案内で確認してください。記録をもとに話すために、次の四つを用意しておきましょう。
相談に用意しておくもの0 / 4 完了
見直しを始める前に確認すること0 / 6 完了
編集部
記録の表は、面接に進んだ応募の分も付けておいてください。どの版の書類を出したかを書いておけば、あとから何を変えたかを確認できます。
見直すのは経験ではなく、伝え方です。応募先に合わせて、一か所ずつ組み直していきましょう。
質問と答え
何社に応募してから、見直せばよいですか?
決まった数は、公的な資料では確認できなかったので書きません。記録で、同じ段階で止まった応募が続いているかを見てください。応募の数がまだ十分でないうちは、手を付ける順番を決める目安にとどめます。
書類を、全部書き直したほうがよいですか?
一度に全部は変えず、一か所ずつ変えましょう。求人票の仕事の内容と突き合わせて、重なりが書きにくい箇所から手を付けます。ハローワークの『職務経歴書の作り方』のパンフレットは、職務経歴書の内容は応募先によって異なるとしています。変えた箇所は、版の名前と一緒に記録してください。
面接のあとの記録を、取り忘れました。
覚えている範囲で、聞かれた質問の種類だけでも書きましょう。次の面接からは、当日のうちに質問と答えの要点を書きます。
ハローワークで書類を見てもらうとき、何を持っていけばよいですか?
持ち物の決まりは、今回確認した資料には見つかりませんでした。お近くのハローワークの案内で確認してください。記録をもとに話すなら、応募の記録の表・出した書類・求人票・面接のメモを用意しておきましょう。
参考にした資料
制度・日程・法律についての説明は、次の公的機関のページで確認したものだけを書いています。それぞれ、確認した日を添えました。
ハローワークインターネットサービス「就職活動の進め方」
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
厚生労働省『職務経歴書の作り方』(パンフレット、令和5年5月)
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
ハローワークインターネットサービス「求人情報の見方」
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
次に読む記事として、面接の質問の分け方と、書類の書き変え方の記事を紹介します。
この記事の内容を、自分の場合に当てはめて相談したいときは、ページの下の案内から申し込めます。